ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【DQR】勇者杯冬 ファイナリストのデッキリストと考察

 
あけおめです。ふびです。
まず遅くなりましたが、勇者杯冬2次予選、参加された方はお疲れさまでした。僕はいつも通り芸人としての職務を全うしてまいりました。
 
さて、そしてここからは、勇者杯決勝トーナメント、畳み掛けるようにして新拡張の発売と、3ヵ月に1回訪れるライバルズが最も盛り上がる時期です。
今回も勇者杯夏、秋と同様に、ファイナリストの使用するデッキが事前に提出・公開されていますので、観戦者はそれを見て倍楽しめるようになっています。という事で、各プレイヤーのデッキ考察や解説、おまけで使用デッキの観点から見た優勝者の予想などを当ブログでもやっていきましょう。








 
 
 

 
 
 
 
 

1.各ファイナリストの使用デッキと雑感

- あーあい

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使用デッキ:【占いミネア】【エイトピサロ】【エイトトルネコ】
 
英雄杯ランクマッチで1位に輝いたプレイヤーは、宝刀たる【占いミネア】に加えて、《勇者エイト》を使用したピサロとトルネコのデッキを持ち込んできました。
 
 
まず注目して欲しいのが【占いミネア】のリストです。
前回のバランス調整で《キースドラゴン》と《タロットフォーチュン》が弱体化を受けた事によって、以前のリストとは大きく異なる構成となっています。
《タロットフォーチュン》は全抜きされていて、それと相性の良かった《節制のタロット》や《デスファレーナ》も0。
低コストの占いカードが大きく減ったにも関わらず、組み合わせて使用する事の多かった《なぞの神官》《ポムポムボム》はキッチリ4枚投入されているのが目を引きますね。これは、恐らく《力のタロット》《皇帝のタロット》等のバフ能力も積極的に使用していくためだと推察します。
特に、《タロットフォーチュン》が存在しないデッキで《皇帝のタロット》が2枚採用されている点。もちろん、確実に引き込みたいという意図もあるのでしょうが、1枚目を上記のシステムユニットに使用して雑に殴り掛かっていくというプランも想定されているのではないでしょうか。
 
その他にも環境内の多くのデッキに銛を突き刺すことが出来る《デスタムーア》、2枚積みの《皇帝のタロット》と相性が良い《オルゴ・デミーラ》など、以前の構築との差異が非常に多くなっています。今回の要注目デッキと言えるでしょう。《隠者のタロット》はどこで使うのか良く分かりません。
 
 
 
2デッキ目は【エイトピサロ】になります。
このデッキのリストは、正直これしかないというレベルで洗練されていると思います。分かれるのは《シーゴーレム》を2枚積むかどうかという程度ではないでしょうか。
環境内での立ち位置は悪くもなく良くもない、といった辺りに収まりそうです。トップシェアとなった【エイトトルネコ】に対しては5割からやや不利に傾く程度、【アグロアリーナ】に対してはやや不利ですが、いずれも大きく相性差のつくマッチアップではありません。
またククールの入った構成に対しては、選出を抑制する働きもありそうです。
 
 
 
最後は【エイトトルネコ】
8名のプレイヤー中6名が採用したデッキタイプです。今回の環境内には不利マッチが存在しないため、どの対面でも安定して選出していける性能を持っていると思います。
最近では主流となっている《超しあわせの杖》1枚の型。特技の枠として《封印の杖》《覚醒の巻物》を1枚ずつ差しているのに対して《痛み分けの杖》は採用されていません。
また特徴的なのは、2ドロップとして確定枠扱いの《アロードッグ》《ベビーパンサー》に加えて《ドロヌーバ》が採用されている点です。
盤面の取り合いになるマッチアップでは、パワーカードである《トンブレロ》をより有効に使える事が非常に大きいためこの選択は素晴らしいと言えますね。
今回の【エイトトルネコ】6つの中でも特に安定感の強いデッキになっていると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- やぎしん先生

 
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使用デッキ:【占いミネア】【エイトトルネコ】【アグロアリーナ】
 
英雄杯ランカーにして2次予選1位通過のプレイヤー。間違いなくtier1と言える3デッキの選択になっています。
 
 
【占いミネア】に関しては、バランス調整の影響を被った《タロットフォーチュン》と《キースドラゴン》を1枚ずつ減らし、《皇帝のタロット》2枚目と環境に対するメタカードである《デスタムーア》を投入するという、比較的シンプルな形に纏めています。
最近では、アグレッシブなデッキに対しての後手が窮屈であるという理由から《ブラッドレディ》を採用する構築も少なからず見られるようになっていましたが、そのようなチューニングも無し。
無論デッキパワーは保証されていますが、特に対【エイトトルネコ】等においては互いに高いプレイ精度が要求されるため、このデッキをどこで選出していくのか注目していきたいところです。
 
 
 
 
2デッキ目は【エイトトルネコ】となりました。
大枠の部分は他のプレイヤーと同様、《超しあわせの杖》と《たたかいのドラム》1枚ずつの構築ですね。細部のカード選択に着目してみましょう。
《メラゴースト》と《はぐれメタル》が1枚ずつ採用されている事で、より細かいダメージが出しやすくなっています。この点は恐らく対【アグロアリーナ】などを意識しての決断ではないでしょうか。
特技の面では《封印の杖》《覚醒の巻物》が1枚ずつ。
更に《痛み分けの杖》も投入されています。これはトルネコミラーや対【エイトピサロ】において保険となるカードです。メインプランからは離れている分使いにくい場面もありますが、刺さった際はカードアドバンテージ差が大きくつくため、公開制のこの大会においては存在するだけでも有用と言えるでしょう。
 
 
 
2次予選1位抜けの際には【OTKアリーナ】を使用したやぎしん先生選手ですが、今回は【アグロアリーナ】をチョイスしてきました。
これはバランス調整によって、パーツを集める猶予を与えてくれない【アグロアリーナ】やトルネコ系統のデッキが増える事を想定した結果だと考えています。
パーツを引き込む力を底上げする《ピッキー》の投入や、《めいそう》《無念無想》の投入から見ても分かる通り、《古武道のツメ》と《閃光烈火拳》のコンボに重きを置いている形になっています。
この【アグロアリーナ】と言うデッキも文句なしのtier1と言えるパワーを持っており、苦手なデッキが少ない上に回った際の対話拒否能力がピカイチで、対戦相手にとっては非常に嫌な存在になる事が予想されます。
 
唯一、僕はこのタイプのデッキにおける《無念無想》は、《古武道のツメ》と《閃光烈火拳》を両方引いて初めて効果を発揮する点と、【OTKアリーナ】と違ってドローから更なる打点に繋がる訳ではないという点からやや懐疑的です。
このカードの魅力として、ククール等に対しダメージを溜め込むことが出来る点が挙げられますが、BO3においてそもそもククールは選出しにくいため、実戦でこれが足枷となってしまわないかどうかが懸念点ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- 二宮シグレ

 
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使用デッキ:【OTKアリーナ】【ロトククール】【占いミネア】
 
【エイトトルネコ】を採用していない2人のプレイヤーの内の1人で、唯一の持ち込みとなった【OTKアリーナ】が目を引く構成です。
パッと見ではトルネコ、ピサロ辺りがやや重くなっているように見受けられますが、実戦ではどうなるでしょうか。
 
 
【OTKアリーナ】は自分のやりたいことが出来るか否かという面が非常に大きいため、このような短期決戦の場ではどう転ぶか予測がつかないデッキです。
《古武道のツメ》は0枚、《プラズママウス》も1枚削っているため、完全に《心頭滅却》《無念無想》《閃光烈火拳》の3つのピースを揃える事に特化していると考えていいでしょう。
また《おたけび》を2枚採用し、時間を稼ぐ性能を高めています。ピサロやトルネコ等の、ボード上での単体単体が非常に強力なリーダーに対して有効です。
構成を見る限り、このOTKアリーナのパフォーマンスが、そのまま二宮シグレ選手の生死に直結してきそうな気配があります。今回の要注目デッキその2ですね。
 
 
 
【ロトククール】も見てみましょう。
有利不利がハッキリしていると言われていますが、序中盤のユニットの強さには目を見張るものがあるため、総じてパワーの高いデッキであると言えると思います。
ただ、やはり選出できるかどうかはそれとは別。不利のつくピサロやトルネコ、5割かやや不利かというミネアが蔓延るこの環境で、どれだけの力を発揮してくれるのか。
 
リストはとても良くまとまっていると思います。ミネアの《タロットフォーチュン》が減少傾向にあるため《ザキ》も1枚となり、その分《セーニャ》等に枠を割いています。
 
 
 
最後は【占いミネア】の選択です。
今回【占いミネア】を持ち込んできたプレイヤーは5名でしたが、それぞれ、弱体化に際しどのように対応してリペアして来たのかが分かれているのが面白いですね。
テンポロスとなるカードを削ってビートダウン性能を高める型、従来の構築をある程度保つ型……
そしてこちらは1コストの占いカードをフル投入する事で《なぞの神官》や《タロットフォーチュン》を目一杯強く使おうとする型になっています。
この割り切り方は非常に良いですね。テンポスイングを起こしやすくなり、対アグロ等で盤面を取り返すターンが早まる事に期待できます。
あまり見られなくなった《デスファレーナ》も、システムユニットを守る性能が高く、同系対決での《サイコロン》耐性が高まるなど強力な場面の多いカードです。
 
テンポスイング重視でアグレッシブな構成のため、相性の良い《ポムポムボム》の2枚目や《皇帝のタロット》2枚目がやや欲しそうに見えますが、全体通した構築としては非常に理に適っていると思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- チキン野郎

 
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使用デッキ:【占いミネア】【ロトククール】【エイトトルネコ】
 
2次予選後のインタビューやあらくれch出演で話題を呼んだプレイヤーです。その変わり者具合から一転、ベターな構成を持ち込んできました。
 
 
【占いミネア】は《タロットフォーチュン》を全抜きし、《ブラッドレディ》や《デスタムーア》に振り分ける形をとっています。
やはり《タロットフォーチュン》が無い事によりコントロール性能が落ちているため、中盤の戦線においてボードを取り切る能力を評価したデッキ選択でしょう。
それを裏付けるように採用されている《ホミロン軍曹》は……流石に、あまり、強くは、ない、と思いますが……面白い選択ではあります。
今環境屈指の選出しやすいデッキだと思いますので、練度に注目したいところです。
 
 
 
続いて【ロトククール】について。
苦手デッキが幾つか存在する事から、実戦では当て方が重要になってきます。
 
《ザキ》は良いとしても《精霊の矢》まで削って《サイレス》をフル投入している部分は特徴的ですね。
しかしこのカード、現在の環境ではなかなか効果的です。本来除去しにくいミネアのシステムユニットに対して、ステータスで勝りながら無力化の1手を放つことが出来る他、受けに回る上で厄介な《オルゴ・デミーラ》や《デッドエンペラー》を黙らせることの出来る貴重な存在になります。
腐るマッチアップも少なく、またテンションスキルで3点を出せるゼシカ、テリーと言ったリーダーが減少傾向にあるのも追い風となっています。
是非ともこのカードの活躍を実戦で見たいところですね。
 
 
 
最後は【エイトトルネコ】
このデッキは、やぎしん先生選手の【エイトトルネコ】と全く同じリストになっています。
偶然の可能性もありますが、インタビューページにもあるようにやぎしん先生選手とは同ギルドのようなので、リストのシェアがあったかもしれませんね。
という事で、その同ギルド対決、30枚ミラーマッチにも期待したいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- not

 
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使用デッキ:【アグロアリーナ】【エイトトルネコ】【占いミネア】
 
「奥羽を駆ける青き疾風」という、8名の中で最もカッコいい2つ名を持つプレイヤーです。使用構成は上から3つの高いデッキパワー重視のものですね。
この3種の構成はやぎしん先生選手と同じチョイスです。
 
 
今回持ち込まれた【アグロアリーナ】は4デッキですが、その中で最も良いリストだと感じます。
《キラーマシン》を2枚きっかり採用しているため、特に今回多かった【エイトトルネコ】に対してボード上での勝負を持ちかけることが出来るようになっています。烈火拳プランに移行時の達成ハードルが低くなりやすいという利点もあります。
また不純物となり得るカードを全て切り捨てているため、純粋なアグロプランで勝てるピサロなどの相手に対して取りこぼしが少ないのも魅力です。
この【アグロアリーナ】はデッキパワー、安定感、立ち位置という3つの要素を高い水準でクリアできていると思います。
 
 
 
【エイトトルネコ】もシンプルに仕上げてきています。
やぎしん-チキン組のリストから1枚のみの差異、《はぐれメタル》を《メラゴースト》に差し替えたものです。
この【エイトトルネコ】が当たりたくない【占いミネア】に対して、プレッシャーを掛けられる【アグロアリーナ】を横に添えておくのは良い構成ですね。実戦での当て合いにも注目しましょう。
また、【アグロアリーナ】と【エイトトルネコ】を並べる事で、【エイトピサロ】を所持するプレイヤーはやや選出しにくくなる可能性があります。 
 
 
 
そして、【占いミネア】の方もやぎしん先生選手と1枚差となりました。
《皇帝のタロット》2枚目ではなく、《デスファレ―ナ》を1枚採用しています。
リストの違いはたった1枚でも、練度によって大きな差がつきかねないデッキですので、これがどう転ぶかは分かりません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- 大きなメダル

 
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使用デッキ:【エイトトルネコ】【アグロアリーナ】【じゃんけんミネア】
 
ミネアというリーダーの枠で【占いミネア】ではなく【じゃんけんミネア】という選択肢を選び、アグロチックな構成を組み上げてきました。
 
 
【エイトトルネコ】は《リッカ》採用の型です。今回【エイトトルネコ】を持ち込んだ6名のプレイヤーの内、《リッカ》を採用したのはあーあい選手とこの大きなメダル選手の2名のみとなりました。
とは言え、この【エイトトルネコ】はやはり全てのデッキを合わせても最も大枠の決まったデッキであると言えそうです。
今回の決勝でも、《痛み分けの杖》の有無や、《メラゴースト》等の枚数でしか差が生まれていませんね。
大きなメダル選手の場合はそのようなテックカードの1種として《ジャガーメイジ》を1枚投入しています。
 
 
 
2デッキ目は【アグロアリーナ】
《ジャガーメイジ》2枚が特徴的です。《エイトトルネコ》にも差されていた事を鑑みるに、このカードに一定の信頼を置いているようですね。
タイプとしてはやぎしん先生選手や後に紹介するあ選手のデッキと同様で、《めいそう》や《無念無想》を採用してバーストダメージを出す事のできる形になっています。
このデッキの場合、更に《おたけび》が投入されていますね。におうだちユニットを退かせる点や、更に時間を稼ぐ事の出来る点を評価しての採用でしょうか。
 
デッキパワーはもちろん高いですが、横に並んでいるのが【エイトトルネコ】と【じゃんけんミネア】という事もあって、普段に増してククール等の遅いデッキは選出されにくいと思います。そのため、やはりもう少しアグロに寄せても良かったのではないかというのが正直なところです。
 
 
 
最後は今回唯一の採用となった【じゃんけんミネア】です。
この選択は本当に素晴らしいと感じました。立ち位置で考えれば、もしかしなくても今大会一番良いデッキなのではないでしょうか。
デッキ理解がある前提という注釈付きではありますが、無条件で一勝というレベルの活躍も充分あり得ると思います。誇張ではなく。
 
リストは《サイコロン》無しの場合の一般的なものになっています。
アグロが少ない想定と、本来勝ちたい相手への勝率を考えるとこの《サイコロン》0枚の判断も最適に思えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- あ

 
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使用デッキ:【アグロアリーナ】【反転ククール】【エイトピサロ】
 
あです。あ。【反転ククール】を持ち込んだ唯一のプレイヤー。構成としてはやや【エイトトルネコ】が重いでしょうか。
2次予選の最終戦で僕が負けた相手でもあり、個人的には応援しています。
 
 
今回の【アグロアリーナ】の主流は《無念無想》入りとなったようです。大会シーンにおけるこのカードへの疑念は散々喋ったのでもう黙ります。
同じく【アグロアリーナ】を持ち込んだ他のプレイヤーとの差異がポツポツと見られますね。
《あしばらい》の採用は珍しくありませんが、《メラゴースト》0枚というのは驚きです。
《ドロヌーバ》はミラーマッチ等においては有効な2コストユニットですが、最大手となった【エイトトルネコ】とのマッチでは一方的に取られてしまう事が多く、それが不安材料でしょうか。
 
 
 
そして今大会の要注目デッキその3、【反転ククール】です。
《グレイナル》にどうしても注目が集まりがちな現在のククールデッキですが、真の強さは序中盤のユニット性能にあります。特に《おおドラキー》と《ウイングタイガー》という2種の職業カードは各コスト帯でトップクラスのズルさを誇り、これらがククールというリーダーを支えている訳です。
このデッキは、それに加えてテンションスキルと合わせる事で効果を発揮する《ほねコウモリ》を採用する事で、各コスト帯の強い行動が更に増えています。
 
バーストダメージや《ホイミ》というテンポスイング手段を考えると、イメージとしては【氷塊ゼシカ】に近いですかね。
対【エイトトルネコ】性能も一般的な【ロトククール】に比べて高まっている事と思いますし、活躍の場は設けられたと言っていいでしょう。
 
 
 
最後は【エイトピサロ】になります。
他の【エイトピサロ】使いプレイヤー達が持ち込んだものと大きく異なる点として、《闇への供物》が採用されていないことが挙げられます。
特に対【占いミネア】等で、MPを上手く使えない時の差が大きくなってしまうようにも思えますが、あ選手はこの辺り違う考えを持っていそうです。

また、現在では珍しく《デスタムーア》も採用されておらず、その枠が《ソウルイーター》あるいは《ジャガーメイジ》に割かれています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

- namo

 
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使用デッキ:【占いミネア】【エイトトルネコ】【エイトピサロ】
 
インタビュー記事によれば闘技場勢との事。リーダー編成はあーあい選手と同様のミネ・トル・ピサになりました。
 
 
【占いミネア】はとても独特な構築で、各種テックカードの一枚差しが光っています。
《愚者のタロット》《ジャガーメイジ》の1枚ずつの採用、そして《隠者のタロット》、更には《悪夢の訪れ》。
《タロットフォーチュン》の弱体化によって、例を挙げるならピサロの《ドン・モグーラ》+α、トルネコの《レッドプレデター》+αといった盤面が非常に取りにくくなりました。あくまで受ける事を想定するのであれば、この《愚者のタロット》という選択肢は頷けます。
《悪夢の訪れ》はミラーマッチにおいてビートダウンプランを後押しするほか、ピサロの《終焉の波動》を回避したり、対【じゃんけんミネア】【アグロアリーナ】でインスタント《デスタムーア》として使用するなどの使い道があります。
 
採用理由はどれも頷けるものですが、単体で機能しにくい特技カードが非常に多くなってしまっている点は不安ですね。
テンションスキルで加わる、軽量化された特技が何であるかが非常に重要なマッチアップもあるため、その点での安定感は落ちてしまうと思います。
 
 
 
【エイトトルネコ】は唯一の《超しあわせの杖》2枚体制。やってくれましたね。
プレイを歪めがちで、被った際の弱さもあるカードですが、トルネコに不足しやすいフィニッシュ手段でもあります。この選択がどう出るかは勝敗を大きく左右しそうです。
あるいは単純に、エンターテイメントとしての2枚採用かもしれません。そうだとしたら拍手を送りたい。
 
《マミー》のピン差しにも注目です。
トレードの主導権を無理矢理握れるため、《超しあわせの杖》や《トンブレロ》との相性が良いカードですね。目の付け所が渋いです。
 
 
 
と、これまでの2デッキではユニークな構築を披露してくれたnamo選手ですが、残る【エイトピサロ】は堅実なリストを用意してきました。
《がいこつ》不採用の代わりに《ホメロス》が投入されています。
これは有利なククールに対する勝利プランをたった一枚で更に増やすことが出来る他、【エイトトルネコ】との盤面の取り合いにおいても大きな役割を持てるカードです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2.優勝者予想

 
 
 
さて、それでは優勝者予想に移りたいと思います。
前回と同様ですが、これはあくまで各ファイナリストのデッキリストのみを見た上での予想だという事をご理解ください。
例によって、僕はファイナリストの殆どの方と面識がないため、得意デッキ、思想、練度等を知らないからです。
 
では行きます。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
予想優勝者:大きなメダル選手
 
 
 
 
 
 
リストの細部には疑問が残る点もありますが、それでもやはり、【じゃんけんミネア】というデッキを組み込んでアグロ構成を練り上げ、見事にメタ読みを通してそれをぶっ刺して来た。
その1点において、大きなメダル選手は他のプレイヤーと比べ一歩リードしていると感じます。
注目は他の2デッキに採用されている、《ジャガーメイジ》を始めとするテックカードがどのように左右するかでしょうか。
リストを眺めた上では間違いなく優勝候補だと感じましたし、練度次第では本当に成し遂げてくれるのではと思っています。
 
 
 
優勝予想、次点はnot選手とやぎしん先生選手です。
これは本来、僕が今大会における大正義構成をアグアリ・エイトル・占ミネだと考えているためですね。
敢えてこの中でも順位を付けるのであれば、【アグロアリーナ】の構築がより大会レギュレーションに合っていると感じるnot選手が2、やぎしん先生選手が3でしょうか。
 
 
と、言う事で予想を終わりたいと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、いかがでしたか。僕は疲れました。
各ファイナリストは、2次予選後に突如挟み込まれたバランス調整を受けて火達磨になりながら構成を練った事でしょう。
にも関わらずリーダー編成の一致や似通ったデッキの存在が多く見受けられたことから、やはりファイナリスト全員がこの短期間で高みに登り詰めた事が伺えます。
その中でユニークなデッキ構成や採用カードも多く見られるため非常に楽しみですね。
 
今環境、ゼシカというリーダーがtier1から降りたどころか、このような大会シーンから完全に姿を消したという事で、始まる前から大きく歴史が動いたことを実感させられるものになっています。
新拡張の情報発表も含め、この先どう動いていくのか目が離せません。
 
 
今回のファイナリスト達のインタビューと、使用デッキ一覧の元サイトをまだ見ていない方はこちらへ。
勇者杯2018 冬インタビュー特設サイト|VジャンプWEB
 
 
また、公式が行っている優勝者予想キャンペーン、まだ投票していない方はこちら。
www.dragonquest.jp
 
 
ついでについでに、この形式の大会において、デッキリストに負けず劣らず、勝敗の重要なファクターとなる「デッキ選出」について以前の僕が軽く語ってくれています。興味のある方はこちら。
whoblie19.hatenablog.com
 
 
ちゅー事でこの辺で。
勇者杯決勝、僕は多分現地に行くと思います。多分。多分。
お会いした場合はよろしくお願いします。では。
 
 
 
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