ふびらいです。
新カード全種事前評価コーナーも、終盤に差し掛かってきました。
今回は魔剣士、そして盗賊のカードです。
新弾直前、この土壇場で先日バランス調整が発表され、保留されていた《ヘルクラッシャー》や《心眼一閃》、更には新たに《ゼルドラド》が弱体化対象となってしまいました。
今回紹介する2リーダーはその影響をもろに受ける形になりますが、新環境でその穴を埋めることができるのかどうか、見ていくことにしましょう。
魔剣士-レジェンドレア
《怪竜 やまたのおろち》
参考評価点:5点/5点満点中
ダメージ量とステータスの高さから、1枚に恐ろしいほどのカードバリューを内蔵しています。
どのコスト帯で召喚しても相応の能力になり、なおかつピサロにとって最も重要な『出た瞬間に盤面に触れられる』効果を有している点で高評価ですね。
8MP辺りで適当にドカンと出して盤面をひっくり返せるだけのパワーがあるため、従来の魔王系【ランプピサロ】に突っ込む程度でも強いカードと言えます。
また、《アンデッドガーデン》と組み合わせることも意識されています。仮に15MPで使用した場合は13/6というステータスで13点をばら撒くことになるわけですが…ま、オーバーキルですわな。
《トーマ王子》
参考評価点:1点/5点満点中
4種の効果の中から状況に応じて1つを選択できる、というと聞こえは良いですが、ある意味それが災いし、どの能力を選んでもコストパフォーマンスが良いとは言えないカードになってしまっています。俗に言う器用貧乏というヤツですね。
押している状況下で輝く効果はありますが、不利な形勢をひっくり返す可能性を持つような効果がなく、見かけよりも場面を選ぶラインナップになっていますので、コストの重いカードの中では各種魔王系や《怪竜やまたのおろち》に軍配が上がるのではないでしょうか。
魔剣士-スーパーレア
《魔王への忠誠》
参考評価点:2点/5点満点中
マナレシオの観点から言うと悪くないどころかむしろ優秀なカードなのですが、この『使われそうになさ』はなんでしょうね。
現在の【塔ピサロ】や【魔王ピサロ】がおうえん効果をわざわざ投入するようなデッキでは無いというのはあります。
もちろん《闇への供物》を持つピサロにとって1MPのユニットは重要ですが、それも3ターン目以降しか使えないとなると途端にありがたみが薄れてしまいます。
ピサロというデッキもスロットに余裕があるわけではありませんので、グランプリルールでは使用されないと予想しています。
《セルゲイナス》
参考評価点:1点/5点満点中
いやお兄さん、ねらいうちて。
流石に《あくまのきし》《ポイズンキッス》辺りのにおうだちユニットと比較して、ライフを守る性能に差がありすぎる気がします。
ピサロにとって喉から手が出るほど欲しかった回復ですが、その重要性が上記におうだちユニットと逆転するのはゲーム最終盤です。
少なくとも《あくまのきし》より優先されることはなく、両刀があり得るかと言われるとそれも微妙。
また、バランス調整で《ゼルドラド》が大きな弱体化を受けたことも、モロに査定に影響してきますね。
結局使われないのではないでしょうか。
《絶息の波動》
参考評価点:1点/5点満点中
失われる《終焉の波動》の穴を埋めたかのような顔をしていますが、採用されることはないと予想しています。
7コストで-3/-3、8コストで-4/-4と、コストパフォーマンスが良いとはお世辞にも言えない上、自軍も被害を受ける点が運用を難しくしていますね。
《怪竜やまたのおろち》同様に、《アンデッドガーデン》で最大MPが増えた際に最大値が跳ね上がるという性能がありますが、-11/-11とか言われても困ってしまいます。
これをプレイするターンは前にも後にもユニットをプレイすることができないというのが致命的です。
魔剣士-レア
《アンデッドガーデン》
参考評価点:1点/5点満点中
ダンジョン系のカードは例外なく全て面白い効果を持っていますが、強弱で言うとハッキリと別れている形になります。
そして《アンデッドガーデン》は、残念ながら弱い方でしょう。
踏破へのハードルがまず1つ目の課題で、《冥府の門》を始めとするゾンビ系のカードや、《とげこんぼう》を失うため、ユニットを展開する手段が限られてきます。《群れなすよるのていおう》など今拡張でも相性のいいカードを獲得していますが、単体でのカードパワーを持ち合わせているものは見当たらず。
また、達成した後も問題で、小型ユニットを多く投入する構築になる関係上、15にまで増えたMPを活かしきれる場面がとても少なくなってしまうと思います。
《怪竜やまたのおろち》のように、MPが増えれば増えた分だけ性能がアップするような切り札級のカードがあと何種かあれば、これも改善するかもしれませんが…。
現状では、使用に足るカードにはならないと考えています。
《サタンパピー》
参考評価点:1点/5点満点中
使いにくくなった《闇の束縛》あるいは使いにくくなった《メイデンドール》。
こう言われるととても弱く聞こえてしまいますね。
《アンデッドガーデン》を採用するデッキに置いては、低コストで盤面に触れられるユニットであることからある程度の相性の良さがありますが、前述の通りの評価ですので、こちらも最低点とさせていただきました。
《デビルプリンス》
参考評価点:1点/5点満点中
彼もまた、《ホークブリザード》の穴を埋めたかのような顔をして埋められていないユニットです。
死亡時効果+正面限定であることにより、相手の対処を容易にしてしまっています。
旧【エイトピサロ】における《ホークブリザード》のようにコストが軽くなるわけでもないため、《闇への供物》などによる自壊手段も絶妙に使いにくく、能動的に効果を活かせる場面は決して多くないと言えるでしょう。
デッキタイプを問わず、採用されないカードになるという予想です。
魔剣士-ノーマル
《群れなすよるのていおう》
参考評価点:1点/5点満点中
んー、《キャットバット》は確かに弱体化を受けたほどの優秀なカードですが、それでも今さら職業カードとして配られても喜ぶリーダーはいないと思いますね。
あのカードが使われていた理由は1に《亡者のひとだま》への対抗手段、2に《たたかいのドラム》との相性でしたので、現環境のピサロにマッチしているとは言えません。
《アンデッドガーデン》デッキも現在のところ形になる様子はないため、このカードも使用されないでしょう。
《魔王の脅威》
参考評価点:3点/5点満点中
ピサロにとってはこのくらいの特技でもありがたいところではあります。
特定のデッキにしか採用できなかった《死への誘い》等と異なり、デッキタイプやヒーローを選ばず投入できる点が評価ポイントですね。
盗賊-レジェンドレア
《女盗賊ゲルダ》
参考評価点:5点/5点満点中
【ディスカードカミュ】強化でありながら十分すぎる程の汎用性を持っていると言えます。
3/4/3で一度の行動が確約され、手札のサイクルを行える時点で1枚のカードの役割としては十分でしょう。
レジェンドカードを捨てる効果はおまけ程度に考えるべきですが、もちろん強力に作用する場面は大いにあります。
特に相性が良いのは《ザイル》。
盤面上のやり取りが主になるマッチアップでは、ゲームを傾けられるほどの活躍も期待できますね。
今回【ディスカードカミュ】が受けた強烈なプッシュも加味して、評価点は文句なしの5としたいと思います。
《さんぞくのカシラ》
参考評価点:5点/5点満点中
合計ステータス8/10/10にさくせん×4が付与され、更に各々が決して軽くない攻撃時効果を持っているという、なんだか良くわからないパワーカードです。
まず間違いなく殆どのカミュデッキに採用されるでしょう。評価点はもちろんMAX。
相手にとってみれば、《エテボンゲ》《さんぞくマージ》と対処しなければならないユニットを一気に展開され、更に各々のステータスも良いという悪夢のような状況を1枚で作り出してしまいます。
新環境の主役となりそうな【ディスカードカミュ】のメインコンセプトとは何の関係もありませんが、それでも採用圏内のユニットとなる予感です。
盗賊-スーパーレア
《セイレーンゴースト》
参考評価点:2点/5点満点中
7点ものダメージを確約しておきながら、本体の処理を強要するという性能は間違いなく強いの一言です。
しかし【ディスカードカミュ】というデッキには、テーマから外れるカードの採用枚数に極めて低い上限があるため、5コストと重いこのカードの採用余地はないと思われます。
今後カミュがユニットのバフ手段などを手に入れ、【ミッドレンジカミュ】的なデッキが生まれた場合には主力として活躍するくらいのパワーを持っていると思いますが、これまでの強化の方針を見ても、流石にディスカードシナジーを用いるより強いデッキになることはないでしょう。
《勝負師ジャックポッター》
参考評価点:1点/5点満点中
まず第一にコストが6と重い点が低評価の理由の一つです。
また、【ディスカードカミュ】におけるエンジン各種には、カードを捨てることももちろんながら、デッキを掘り進める能力も求められています。
その部分に寄与できない《勝負師ジャックポッター》は、他のカードと比べてどうしても優先度が1〜2段階落ちてくると思いますね。
デッキ外のカードを持ってくるという点ではカミュというリーダーに合致していますが、《ヘルクラッシャー》《心眼一閃》の弱体化により、その方面のデッキも結実する雰囲気がなく、活躍の場はなさそうに思えてしまいます。
《おたからさがし》
参考評価点:1点/5点満点中
コストがもう少し軽ければ。。。生まれるカードゲームが違っていれば。。。
そんなたらればを考えたくなってしまうようなカード性能となっています。
平均的にコストが高いレジェンドカードを対象とするため、どうしてもこのカードを使用するターンは動きをくっつける事ができず、それを取り返すことのできる保証もないことから実用レベルのカードにはならなそうです。
《勝負師のジャックポッター》同様、今回の弱体化の影響も大きいですね。
盗賊-レア
《デルカダール地下水路》
参考評価点:5点/5点満点中
今拡張の中でもかなり評価が難しいカードでしたが、【ディスカードカミュ】には採用されると考え、思い切って高評価をつけました。
7回攻撃する、というのは、2度の攻撃回数を稼げるカミュのテンションスキルを考慮しても絶妙に難しい条件です。
ただ、3枚ものドローは手札を捨てる行為と相性が良い点。
デッキを掘る能力の強化により《バラモスエビル》をフィニッシャーに据えることが可能となる点。
実用的な建物の獲得により《ビッグハンマー》が採用圏内になってくる点を評価しています。
このカードを上手く運用することができれば、【ディスカードカミュ】の速度は大幅に上昇し、デッキパワーもトップTierに食い込める程跳ね上がると思っています。
《ブラッドナイフ》
参考評価点:1点/5点満点中
截て 五鋏蟲
《スライムボーグ》
参考評価点:5点/5点満点中
【ディスカードカミュ】における捨てるカードの候補が増えました。
《かいぞくウーパー》と異なりデッキを掘り進める力がない代わりに、相手の想定の外からカードを引っ張ってくることができます。
現在でも、《うみうし》という決して効果の高くないカードが採用傾向にあることから、この《スライムボーグ》が採用されないということは無いと思われます。
最低限のステータスに加えて召喚時の効果も持つことから、デッキの事故率を引き上げることもありません。
盗賊-ノーマル
《スノーム》
参考評価点:1点/5点満点中
ピサロにおける《冥府の門》にステルスがついていることから、カードとして弱いわけでは無いものの、あのカード同様に種族シナジーを活かす前提でなければ採用は難しいでしょう。
それにしてもククールの《メダル王女》と言い、テリーに謎の大幅追加がなされたドラゴンと言い、これは種族シナジー再プッシュの予兆でしょうか。
今回退く『モンスターもりもり物語』は、その多くが上方修正を受けなければ使用に足るレベルにならなかったためやや不遇のカードパックでしたが、今後再現が来るならば期待したいですね。
《スラッピー》
参考評価点:1点/5点満点中
再三になりますが、【ディスカードカミュ】にとって、シナジーのないカードを採用する際の基準となるカードパワーは非常に高いものです。
この《スラッピー》も決して使用感は悪くないと思いますが、その基準を満たしているとは言えないと思います。
それは今後、例えば【イレブンカミュ】などのようなデッキが最強化された場合でも同じことで、余程のことがなければこのカードを見かけることにはならないと思います。
余程のこと、というのは要するに《スノーム》と同じくスライム系のシナジー強化ですね。
今回3種のスライムが職業に追加されていることから、伏線として考えられないことはないと思います。
終わり
いかがでしたか。
バランス調整の影響が小さいとは強がりでも言えない今回の2つの職業。
特に魔剣士に関しては、追加されるカード群を見るにちょっと我慢の弾になりそうかな、という気がします。
既存の【塔ピサロ】【魔王ピサロ】が新デッキとどれだけ渡り合えるかにかかっていると言ったところでしょうか。
カミュに関しては、幸い手札を捨てるシナジーが大幅な強化を受けているため、少なくとも環境クラスのデッキになる気はしています。
レジェンドカードを手札に加えるド派手なカードも複数種追加され、ファンデッキ方面でも楽しめそうなのが嬉しいですね。
前回の記事、商人・占い師篇をまだご覧になっていない方はこちら。
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