ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【ドラクエライバルズエース】真1弾追加カード 全16枚は強いのか弱いのか


あけましておめでとうございます。
先日行われた勇者杯3次予選はご視聴いただけたでしょうか。

youtu.be

本配信内で発表があった通り、明日10月15日(木)にアディショナルカード全16枚が実装されます。
既に闘技場で先行実装がされていることから、一通り使用してみたという方も多いとは思いますが、実装後、構築環境にどう影響を及ぼすのか、今回も見ていきたいと思います。

それでは、どうぞ。














テリー

《ローシュ》

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参考評価点:5点/5点満点中
今環境1の不遇リーダーとなってしまっているテリー待望のレジェンドは、Ⅺのキーパーソン《ローシュ》。
全冒険者をバフするド派手な効果です。

デッキとして考えられるのは【アンルシアテリー】あるいは【イレブンテリー】ですが、ヒーロー自体のポテンシャルを考えるとより上位に来そうなのは【イレブンテリー】の方でしょう。
元々は以前のバランス調整の影響もあってパワーの高いデッキとは言えませんでしたが、《ローシュ》はそれを変え得る程に強カードと言えるのではないでしょうか。

テリーの冒険者ユニットは豊富とは言えないまでも《最後の砦の英雄グレイグ》《メルビン》《ファーリス王子》と粒揃いで、加えて実装以降なかなか活躍の場がなかった《流浪のヒューザ》辺りとの相性も良しと来ています。
冒険者に寄せる意義がどれだけ持てるのか、という部分は課題ではありますが、新環境の出世デッキ候補の1つと言えそうですね。
評価点は思い切って5としました。





《グリーンシザー》

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参考評価点:4点/5点満点中
基本的にアディショナルカードのスーパーレアは、レジェンドとの一貫性を持ちつつ特定のデッキを補強するようなデザインとなっています。
こちらは冒険者シナジーを所持するユニット《グリーンシザー》。

ステータスや効果は太古のカード《イエローシックル》と似通っていますが、比べ物にならないほどパワーが上がっていることは言うまでもありません。
正面のユニットとの戦闘時に獲得する攻撃力も上昇しており、《イエローシックル》 の最大の弱点であった正面以外のユニットとの戦闘を冒険者シナジーによって大きく緩和しています。
《ローシュ》を採用するタイプのデッキでは、もれなくセットで使用されてくる1枚と予想します。





ゼシカ

《邪教の使徒ゲマ》

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参考評価点:5点/5点満点中
5コストと重いユニットであることからゼシカというリーダーとの噛み合いはあまりありません。
このような場合、カードが採用されるか否かは『デッキとの相性を度外視できるくらい単体性能が高いかどうか』に依ることになります。

そして《邪教の使徒ゲマ》については、多分答えはYESだと思うんですよね。
5/5/5というステータスを持ちながらこれだけ大きな影響を盤面に与えることのできるユニットは、カードプール全体を見渡しても存在しないと思います。
相手に選択の権利を与える部分は懸念点ですが、そもそもドロップするタイミングを選べるのは自分です。

殆どのゼシカデッキには採用されることになると考えます。




《ジャミ&ゴンズ》

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参考評価点:5点/5点満点中
ピサロの元で《ゲマ》と共に存在していた《ゴンズ》と《ジャミ》がセットとなり、今度はゼシカの元へやってきました。
こちらも主力級のユニットと言って間違いないでしょう。

《邪教の使徒ゲマ》にも言えることですが、ユニットという分類のため、昨今のゼシカデッキにおいて主流となっている『デッキにメラ系特技がない場合』という条件をクリアしながら、敵リーダーへの直接ダメージを与えることができます。
逆に、【ビルドゼシカ】等のミッドレンジ系のデッキで、メラ系特技と同時に採用してよりダメージプッシュ力を上げる構築ももちろん可能です。

ゼシカのドローもテンションアップも、非常に価値が高いことは皆さんもご存知のことと思います。





アリーナ

《ベロリンマン》

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参考評価点:5点/5点満点中
今回のアリーナはテンション系のプッシュを受けていますが、この《ベロリンマン》はコンセプトに関係なくあらゆるデッキに採用されるカードとなってもおかしくないと思っています。
単純に考えて、5コスト2/2×4のおうえん持ちというのは侮れるものではありません。
現在の主流である【ピラミッドアリーナ】で考えても、中盤以降《ピラミッド》以外で盤面を形成できる手段は貴重ですし、《サマルトリアの王子》辺りがチラつくと相手は放置の選択も取り辛いでしょう。
5コストという重さを考慮しても採用圏内です。

また《ブオーン》を終着点とする【テンションアリーナ】も、テンションを上げつつ盤面を取る手段に乏しいという弱点を補えるカードを獲得したことで、台頭の可能性があります。
比較対象が現環境の覇者である【ピラミッドアリーナ】になってしまうのが厳しいですが、研究が進んだり、あるいはライバルがバランス調整の影響を受けたりする未来があれば、といったところでしょうか。





《ハンターフライ》

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参考評価点:2点/5点満点中
同じくテンション系のシナジーを所持する汎用的なユニットになります。
3コストくらいまで下がれば充分に実用レベルと言えるカードですが、先手後手による性能差がやや激しく、ゲーム展開によってはいつまで経ってもコスト以上の性能にならないことも考えられるため、既存のデッキに入る程ではないという第一印象です。

評価点を1つ上げているのは、前述の【テンションアリーナ】出現の可能性を考えて、ですね。
テンションを上げ続けながら盤面を維持するのが難しいという弱点を補う意味では、ピースとしてピタリとハマってくれると思います。





ククール

《怨恨のバラモスゾンビ》

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参考評価点:3点/5点満点中
単体で投入できるほどのカードではなく、デッキを寄せる意義になれるほどの決定力を持つカードでもなく、というラインになってしまっているような気がするんですよね。

とは言え、元々相性の良い【ローレシアククール】にポンと採用できる程度の性能は最低限持っていると考え、評価点は3としています。
《ザオの杖》《ウドラー》によってコスト軽減が可能で、どのゲームでも安定して6コストくらいになってくれるのであれば、手札からのリーチに乏しい【ローレシアククール】にとっては十分です。
死亡時の盤面破壊はもちろんのこと、《スライムジェネラル》やれんけいユニットを採用する本デッキにおいては、テンションアップも有効に働くでしょう。





《フォレスドン》

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参考評価点:1点/5点満点中
強い場面はいくつか考えられますが、いずれもやや都合の良い想定になっている感は否めず、このコストの重さではどうしても運用は難しいと言わざるを得ないと思います。

《ウドラー》や同時に追加された《怨恨のバラモスゾンビ》との相性は当然のように抜群ですが、いずれも【ローレシアククール】においては最終盤のプレイが一般的であるため、そこから更に後ろのターンが主戦場となる《フォレスドン》を採用する余地はあるのか、というところですね。
最低限の汎用性を持っていればその限りではありませんが、一瞬復活させて嬉しい4コスト以上のカードは《ウドラー》《怨恨のバラモスゾンビ》《チョメ》など、精々数種といったところですので、活躍の場があまりにも限定され、抜けていってしまうと予想します。





トルネコ

《高潔な王パパス》

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参考評価点:1点/5点満点中
5/3/4という貧弱なステータスを押して採用されるには、相当な効果を持っている必要がありますが、残念ながらこれではちょっと物足りないですね。
リーダーが1ターンに1回しか殴れない以上、システムユニットとして最大限効果を発揮するためにはある程度生存する必要がありますが、この貧弱なステータスではそれは望めず、自己完結ができていません。

また、トルネコにおいて武器、というのもなんとも微妙です。
同時に獲得した《支援のかれくさネズミ》を除き、実戦レベルの武器は無いに等しいため、複数ターンに渡って《高潔な王パパス》の効果を活かすのは難しくなってきます。
《レックス》を使用しようとすると更に悲惨ですね。かつて栄華を誇ったカード達はその殆どが弱体化を受けており、この程度の強化では環境の猛者達と渡り合えるようにはならないのではないでしょうか。




《支援のかれくさネズミ》

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参考評価点:4点/5点満点中
同じく武器関連のシナジーの補強となる《支援のかれくさネズミ》ですが、こちらは《高潔な王パパス》と異なり、デッキを選ばない性能をしています。
《はぐれメタル》を出す方の効果に目が行きがちですが、3/3で《おどる宝石のそろばん》を装備する効果も単体として強力です。
2枚目の《支援のかれくさネズミ》を出したときや、《ちからのそろばん》を装備している時は《はぐれメタル》が登場する、という程度の認識で十分でしょう。

ただ、他リーダーが獲得したカードと比較しても、これによって【ローレシアトルネコ】を始めとする商人のデッキが立ち位置を上げるか、というと微妙なんですよね。
【レックストルネコ】を引き上げたい意図も感じるものの、正直弱体化以降は《レックス》自体のパワーが…。




ミネア

《セニカ》

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参考評価点:3点/5点満点中
ベロニカとセーニャの能力をかけ合わせて生まれた占い師の新レジェンド。ドロー能力含め、効果自体が弱いなどとは口が裂けても言えません。
ただ、ミネアというリーダーにおいては、5コストで地道にアドバンテージを稼ぐようなユニットを、既存のデッキに採用することのハードルが非常に高いです。
《ミレーユ》や《イブール》が良い例ですね。《グランマーズ》はちと規格外でしたが。

《セニカ》の就職は、偏に【イレブンミネア】というデッキが新環境で立ち位置を確保できるかどうかにかかっていると言えるでしょう。

同じく《勇者イレブン》を使用して一時代を築いたテリーやカミュと異なり、【イレブンミネア】は決して序盤の盤面奪取能力に長けたデッキではないため、どうしても《セレン》にかかる負担が大きくなってきます。
これまでは低コストのユニットで大部分をまとめ上げ、なおかつ偶数に寄せることの多かったデッキですが、《セニカ》と《うずしおキング》を獲得した今回は、形を変える必要が生じています。

注目株の1つでこそあるものの、僕の一先ずの結論としては『環境クラスになるにはまだ少し足りない』という感じですね。




《うずしおキング》

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参考評価点:4点/5点満点中
純粋なカードパワーをウリとしている《セニカ》と異なり、デッキの潤滑油となることができるのがこの《うずしおキング》です。
どちらかと言えばコンセプトデッキである【イレブンミネア】にとっては、このようなカードの方が嬉しいでしょうね。
もちろん3/2/5におうだちというステータスも高評価ポイントです。

評価点を1つ落としているのは、やはり【イレブンミネア】の新環境での活躍はまだ難しいと考えていることと
デッキの上から4枚をめくるというサーチ方式のため、やや確実性に欠けるということが理由です。
従来通りでも、4枚めくって十分以上の期待値を保つ構築は難しくないとは思いますが、それでも構築の制約になることは変わりありませんし、どれだけ増やしてもドローができない場面は訪れてしまうでしょう。





ピサロ

《なげきの妖剣士オーレン》

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参考評価点:1点/5点満点中
ピサロは今回、突然特技主体の戦術をプッシュされました。レジェンドカードは《なげきの妖剣士オーレン》です。
これまでも一部愛好家達によって使用されてきた【ムーンブルクピサロ】ですが、それが普及していない理由は、むしろピサロの特技の乏しさ、弱さにあります。

今でも《悪夢招来》等有力なカードは所持していますので、例えば仮に全体除去として実用レベルの特技が来ればあるいは…というところですが
MP加速をして投げつければ取り敢えず強い、というピサロのこれまでのレジェンドとは異なり、《なげきの妖剣士オーレン》は特技主体のピサロが駄目なら駄目、というタイプのカードですので、今後強化が満足に行われなかった場合はストレージに眠り続ける可能性もありますね。





《デーモンスピリット》

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参考評価点:1点/5点満点中
こちらも、特技主体のピサロを使用する理由とするにはインパクトが小さすぎるカードと言わざるを得ません。
職業を限定せず、ランダムな特技カードを獲得する効果は面白いと言えば面白いですが、コストが3以上ということからも細かくテンポを取ることは難しく、ゲームプランに組み込みにくいデメリットが目立ってしまうと思います。

《なげきの妖剣士オーレン》と同じかそれ以上の特技シナジーを持つカードと、それ単体で使用に足る特技カード
これらが更に追加されない限りは、《デーモンスピリット》も【ムーンブルクピサロ】も活躍は難しいでしょう。





カミュ

《妖精サンディ》

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参考評価点:5点/5点満点中
今回追加された全16枚のカードの中で、この《妖精サンディ》だけは少し毛色が違っています。
既に環境クラスのデッキである【ディスカードカミュ】の補強として実装されているためです。

その意味で、特定のデッキの立ち位置に依存しがちな他のカードと異なり、この《妖精サンディ》は『絶対に活躍するカード』と言い切ることができます。
《バラモスエビル》をメインプランの1つとする現在の【ディスカードカミュ】においては、《デルカダール地下水路》の担う役割が大きく、ステルス持ちで死亡時にも耐久値を上げる《妖精サンディ》はデッキとの相性があまりにも良いです。

このデッキの安定感を大きく底上げし、更に1段階上のデッキとするに十分な強化だと考えています。





《ドンホセ》

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参考評価点:1点/5点満点中
もう1枚は一転して、地道に追加されているレジェンド系や、強盗シナジーを持つ《ドンホセ》となりました。

旧環境においても、一時期【ムーンブルクカミュ】という強盗デッキが話題となりましたが、《ドンホセ》はいくつかの理由から、あまり噛み合いが良くありません。
まずは4コストという重さであり、なおかつ《ムーンブルクの王女》を起動できないユニットであることから、《心眼一閃》《ヘルクラッシャー》のコストを下げる上で効率があまり良くないという点。
また2つ目に、《ムーンブルクの王女》で獲得するカードを含めて、デッキ外から引っ張ってくるカードは特技であることが多いため、《ドンホセ》の死亡時効果は絶妙に活かしづらいという点です。

以上の理由で、少なくとも次環境では使われないカードになると予想しています。









終わり


いかがでしたか。
僕個人としては、前回の第10弾の時の追加カードと比較しても、ワクワクするカードが多い印象です。
特に【イレブン冒険者テリー】【テンションアリーナ】辺りは新しいデッキタイプとして、環境にも出現してくれると良いなと。

皆さんも、ご自身の予想や、闘技場をプレイしてみた上での感想から、僕の予想と比較して色々と妄想を膨らませてみてください。
カードライブラリはこちらから。
cardlibrary.dqrivals.com




では、新環境で会いましょう。





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