あけおめでございます。
来る8月13日、ついにドラゴンクエストライバルズは"エース"に生まれ変わります。
新追加されるソロモードへの期待も大きいですし、実際僕もプレイする予定ですが、やはり世の対人ゲーマー達が気になるのは真・1弾カードパック『英雄たちの凱旋』についてでしょう。
前回・前々回の拡張パックではサボってしまいましたが、今回は全カード事前評価、やっていきます。
今回はテリー・ゼシカのカード群について語ることにします。
いつも通り、まだ新カードをチェックしていない方はこのブログで予習していただき、既に知っている方はご自身の評価と比べて遊んでみるなどしてください。
では、長くなると思いますが、よろしくお願いします。
戦士-レジェンドレア
《流浪のヒューザ》
参考評価点:3点/5点満点中
どのテリーにも採用を検討できる性能ですし、最大値の高いカードでありながら最低限の仕事をしてくれる場面も多いため、高評価に相応しいカードだとは思います。
ただ、今回のグランプリ落ちカードと、それによる新環境でのテリーの立ち位置から、このカードが最も輝くアグロ〜ミッドレンジ系統のテリーは普及しないと考えて、評価点を少し落としました。
それほどまでに《ことだまつかい》《エビルスピリッツ》《ライアン》を失った影響は大きいと思います。
攻撃回数を稼ぐことを意識した構築も面白そうですが、《エビルスピリッツ》のない状況ではデッキパワーを高く保つことは難しく、その恩恵も《流浪のヒューザ》《守りのほこら》《マッドファルコン》程度とやや物足りないですね。
《オリハルゴン》
参考評価点:5点/5点満点中
ほとんどのテリーデッキに入るレベルのカードだと考えています。
同じテリーのレジェンドレア《デュラン》との比較がよくされている印象ですが、多くの点で勝っています。
まずはコスト1の差と、条件の緩さ。特に殴るデッキにおいては7コストと8コストの差は極めて大きいですし、HP15を意識せずともユニットを1体倒せる程度のダメージが出ることもよりミッドレンジデッキに適していると言えるでしょう。
また《デュラン》と異なり、ライフを守る役割を果たしながらこのユニット自体も守ることができるのもポイントです。
ダメージプッシュ力の高さはもちろん、ライフの2点軽減がどれだけ大きいかというのも過去のカード達が証明していますね。
戦士-スーパーレア
《救援のドラキー》
参考評価点:2点/5点満点中
実質3/3/2で2点ダメージを出しながら攻撃回数+1。最低限、というコストパフォーマンスですね。
実用的な範囲ではあるものの、やはり落ちていった過去のテリーの同コスト帯ユニットと比べてしまうと見劣りします。特に《エビルスピリッツ》。
3点もの軽減を低コストで付与できるもう一つの効果は他になかなかない魅力ですが、《はやぶさの剣》が存在しない状況下では、自ターン中のみの軽減効果が生きる場面はそれほど多くないと予想しています。
選択は純粋に強みですし、絶対に使われないとは言い切れませんので最低点は避けましたが、もう少し頑張ってほしかったというのが本音です。
《テラノザース》
参考評価点:3点/5点満点中
デッキに特技カードを採用しない構築自体は、これまでのテリーデッキの歴史を見てもそれ程難しくないと思いますし、実現すれば3/4/3でドロー付きというのは十分強烈と言っていいでしょう。
が、やはり《流浪のヒューザ》の項目で述べた通り、今回のカードプールでアグレッシブなテリーデッキを組み上げるのは非常に難しいです。
この手の縛り構築はカードプールの変化が加えられる度にチャンスが訪れるため、例えば次弾で【レックステリー】周りの強化がなされれば…という、将来性込みの高め評価となりました。
《魔王の書》
参考評価点:5点/5点満点中
【魔王テリー】というデッキは基本的に、1ターンに1枚ずつ強力なカードをプレイしていくような構築のため手札が減りませんし、その分横への展開は不得手としています。
《魔王の書》はその特徴にピッタリと合致する待望のカードと言えるのではないでしょうか。
たかが2/4におうだちと侮るなかれ。強大な魔王の横にひっそりとコイツが出てくるいやらしさは、恐らくプレイヤーの想像以上でしょう。
惜しむらくは、このユニットと最も相性の良い《ミルドラース》が今回グランプリルールから退くことですね。これにより、《魔王の書》が活躍する場面はほぼ6-7ターン目以降に限定されてしまいます。
戦士-レア
《守りのほこら》
参考評価点:1点/5点満点中
これはダンジョン系のカード全てに言えることなんですが、中盤以降に引いた際にどう運用するか問題を解決しないと運用は難しいと思います。少なくともサーチ手段を採用するか、《ビルド》を採用するか。
この《守りのほこら》も同様で、原則1ターンに1回以下しかリーダーが攻撃できないゲームである以上、効果の起動に4ターン掛かってしまうことは避けられません。要するに、このカードを強く運用できるのは序盤に置いて中盤に踏破できた場合のみなんですよね。
というか今回のテリー、考えをどう巡らせても、《エビルスピリッツ》が無いのが痛すぎるという結論にしかならない気がしてきました。
《りゅうせんし》
参考評価点:2点/5点満点中
《守りのほこら》を始めとするカードの評価点を低く見積もっている理由の一つとして、このカードがあまり強くないことが挙げられます。
1ターンに1回という制限を超えて攻撃回数を稼ぐためには、どうあっても使用しなければならないカードですが、その重責を一手に担うことができるほどのポテンシャルは持っていません。
単純に3ダメージを補助するだけだと4MP支払うのは重すぎるため、このユニットが強い状況は『小型ユニットを上から討ち取る時』に限られてくるからです。
とは言え、特定のデッキを使用する場合は間違いなく採用されるカード、というよりも採用せざるを得ないカードですので、最低点をつけるのは控えさせてもらいました。
《ゴールデンドラゴン》
参考評価点:1点/5点満点中
あまり強い言葉を使いたくはないですが『どうしようもないカード』です。
次から弱すぎて話すことがない時には帰刃でもしようと思います。
戦士-ノーマル
《闇に堕ちたチカラ》
参考評価点:5点/5点満点中
このカードと《魔王の書》の実装でかゆいところに手が届くようになった【魔王テリー】が、新環境での立ち位置を挙げる可能性は充分にあると思います。
従来の魔王デッキの大きな弱点として、テンポスイング(ズル)が起こせない、ダメージプッシュ力が足りない等がありますが、《闇に堕ちたチカラ》はこれらを多少なり補える性能をしています。
《ナイトリッチ》《ヘルビースト》辺りのパワーカードがようやく日の目を見ると考えると嬉しいですが、トップクラスのデッキになるにはもう1〜2段階ブレイクスルーが必要かなという予感もありますね…。
《戦士の剣》
参考評価点:3点/5点満点中
《守りのほこら》と組み合わせた際の理想の動きは強力ですので、ソッチ方面のデッキには採用されてくるでしょう。
とは言え、1/3という武器は単体で効力を発揮できるものではないため、これ以上高い点数をつけるのは難しいと判断しました。
かつての《さんぞくのサーベル》と異なり床を使用することもできないため、どうしても盤面処理能力の面で物足りなくなってきそうです。
魔法使い-レジェンドレア
《大魔女バーバラ》
参考評価点:5点/5点満点中
単純なパワーカードと言えます。
盤面奪取能力だけで考えれば、2コスト程度の特技を使用したあとであっても最低限の役割を持てますし、《メラゾーマ》と組み合わせて6MP7点のバーストダメージと考えても使用できる場面は多いでしょう。
また、新英雄《ムーンブルクの王女》と高コスト特技を詰め込んだミッドレンジ系統のゼシカに採用し、最高効率でダメージを出させるという意図も感じます。
デッキ自体は未知数ですが、カードプールを眺める限りでは上位に来る可能性もありそうですね。
《魔導召喚》や《まもののツボ》からの《大魔女バーバラ》はロマンです。
《竜将ドラゴンガイア》
参考評価点:1点/5点満点中
ライバルズ黎明期に活躍した《ドラゴンガイア》ですが、エースではなんとも中途半端な転生をしてしまった印象が拭えません。
ゼシカというリーダーにおける『攻撃不能にする効果』が最も効果を発揮するのは、相手ユニットを無視して削り切る場面です。
そのため、同時にユニットにダメージを与える効果はそれほど相性が良くないんですよね。もちろんあるに越したことはないですが。
それなら旧《バズズ》や、他リーダーのカードになりますが《魔女グレイツェル》くらい振り切ってくれたほうがリーダーの特性に合致したのになあと思ってしまいます。
また、条件である『コスト3以上の特技カードが2枚』というテキストも、意識せずにクリアできるようなハードルではないため、採用できるデッキの幅も限られてくると考え、評価点を低く設定しました。
魔法使い-スーパーレア
《乙女の気まぐれ》
参考評価点:5点/5点満点中
ゼシカが獲得した汎用特技カード。
単体の使いやすさもさることながら、《まほう研究所》《スライムスノー》といった特技ダメージ+の効果との相性の良さ、《ムーンブルクの王女》との相性の良さもあり、今後見ることの多くなるカードだと予想しています。
《スノードラゴン》
参考評価点:1点/5点満点中
条件をクリアすれば3/4/3で状況に合致する特技を回収する強力なカードになります。
特に相性が良いのは後述の《仙人のほら穴》で、使用していないコスト帯の特技を引っ張ってくることができる貴重なユニットです。
が、その条件があまりにも厳しい。
《仙人のほら穴》を軸にデッキを組む場合、どう考えても最初にすんなりと入るのが《メラミ》《メラゾーマ》ですし、これらの特技と《スノードラゴン》を天秤にかけた場合傾くのはやはり前者でしょう。
逆にメラ系呪文を採用せずにデッキパワーを保てるのは【氷塊ゼシカ】ですが、《スノードラゴン》とのシナジーがあるとはお世辞にも言えないため、就職先は無さそうな気がします。
《まもののツボ》
参考評価点:3点/5点満点中
多分そこそこ強いと思うんですよね。そこそこ。
公式生放送で富田さんが《ムドー》を呼び寄せてプロゲーマーを苦しめていたのが最たる例ですが、6〜7コストのユニットには召喚時効果を持つユニットが多いため、『場に出す』ではなく『手札に加えてコストを0にする』強みが活きてきます。
《ムーンブルクの王女》を採用する【ミッドレンジゼシカ】において、《魔導召喚》 《地這い大蛇》に次ぐ高コスト特技の選択肢となってくると思いますね。
ただ、逆に言えば上記のデッキ以外では活躍の場が無さそうなのも事実。それを考慮して、評価点は3と設定します。
魔法使い-レア
《仙人のほら穴》
参考評価点:1点/5点満点中
1〜8の各コスト帯の特技を6種使用することで、パイロブラストへの扉が開きます。
恐らく全デッキビルダーの心を刺激するカードだと思いますが、実用レベルにはなりそうもないのが正直なところ。
いかに特技を豊富に持つ魔法使いと言えど、4コスト以上の特技で優秀と言えるレベルのカードはせいぜい1種ずつといったところですので、《仙人のほら穴》を安定して踏破しようと思うと汎用性の低い特技カードを採用することになり、その分デッキパワーも落ちてしまいます。
報酬の《ドルマドン》はもちろん文句なく最強ですが、決して踏破すれば勝ちという程ではなく、サブプランや序中盤の削りも用意する必要があります。
また序盤に設置することが前提とされているため、《街の散策》や《オニムカデ》による補助も必須となり、制約の多いデッキとなってしまうでしょう。
《デンタザウルス》
参考評価点:2点/5点満点中
《竜将ドラゴンガイア》と同じことが言えますが、特技カードを2枚手札に抱える条件が災いし、採用できるデッキは《ムーンブルクの王女》を使用するデッキなどに限られてきます。
この時点で、どのデッキにも採用でき、どの場面でも2/6におうだちとして立ちはだかった彼のカードとは比較できませんね。
《ヘルジュラシック》
参考評価点:1点/5点満点中
元のコストを増やしてにおうだちをつけるくらいのことはやって欲しかったかなと。
相手盤面に2体以上のユニットがいる、ということは不利状況であることが多く、4/5ユニットを棒立ちさせるよりも盤面処理に向かいたい場面がほとんどだと思います。
アグロ〜ミッドレンジ系統のミラーマッチでは盤面形成に一役買うことができる状況もあるかもしれませんが、新環境のゼシカはそのようなデッキにはならないと考え、最低点をつけさせていただきました。
魔法使い-ノーマル
《街の散策》
参考評価点:2点/5点満点中
現在対象となるのは《仙人のほら穴》《沼地の洞くつ》《劇場》の3枚。
特に《仙人のほら穴》デッキでは性質上、必ず採用されるカードになってくると思いますが、前述の通りデッキ自体が結実する予感はありません。
確度の高いサーチ能力には将来性があるため、最低点は避けつつも、ひとまず直近の環境で見ることになるカードではないと予想した上での点数となっています。
《まじょ》
参考評価点:2点/5点満点中
殴るデッキにおいては2/2/2のステータスは低すぎますし、《ムーンブルクの王女》を軸とするデッキは英雄自体がドロー能力を有し、高コスト特技を一定枚数以上採用するため、不安定なリソース供給手段をそれほど必要としないと考えています。
《プチマージ》がどれだけ偉大かが分かる一枚ですね。
もう一方の効果である《魔力の息吹》も、コンセプトデッキを除き使用された過去がないカードですので、あまり嬉しくありません。
ランダムな特技カードが魔法使いに限定されなければもう少し面白いカードになったかなと思いますが、いずれにせよ構築戦レベルのカードにはならないと予想し、低めの評価です。
終わり
いかがでしたか。
戦士・魔法使いともに新しいデッキタイプの登場を予感させ、パワーの高いレジェンドカードを手に入れています。
特に期待が高まるのは【魔王テリー】と《ムーンブルクの王女》採用の【ミッドレンジゼシカ】ですね。
次回はアリーナとククールについて見ていきます。お付き合いください。
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というわけで。
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では、この辺で。
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