ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【ドラクエライバルズ】勇者杯2020秋 優勝者予想とファイナリストのデッキ考察


あけおめです。
 
勇者杯2020秋が11/14(土)に迫っています。
ということで、今回も各ファイナリストが持ち込んだデッキの考察と、それに基づく優勝者予想を行っていきたいと思います。
では早速、ごー。
 
 
 



 
 
 

 
 

各選手のデッキリストと考察

 

【幻影を破る大盗賊】クレマンティーヌ

 
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ランクマッチ1位枠で今大会に臨むのはクレマンティーヌ選手。大舞台にその姿を見せるのは初ですが、黎明期からの強豪プレイヤーとして知られています。
 
■ピラミッドアリーナ
今回、クレマンティーヌ選手は3次予選6位通過の八九寺れーぷる選手とデッキ調整を行っていたようです。
8名中7名が持ち込んだ【ピラミッドアリーナ】は、武闘家の申し子れーぷる選手と全く同じリストとなりました。

3次予選の段階から既にある程度のテンプレートが出来上がっていたデッキタイプですが、決勝大会に際し、各選手のチューニングの違いが見受けられるようになっています。

このデッキにおいて特筆すべきは《ケミカルゼリー》の1枚採用と、《ストロングアニマル》を1枚《おたけび》に振り分けている点でしょう。
デッキ公開制大会における《ケミカルゼリー》の有無は相手へのプレッシャーの面で大きく左右すると思いますが、一方で《おたけび》の採用意図を100%読み切るのは難しいなと感じます。
《Sキラーマシン》コンボなど、自軍ユニットを使い回す上では《ストロングアニマル》の方が概ね有用ですので、対【ローレシアククール】等での擬似的な除去性能を買ったか…
真の意図は大会終了後にでも、ちょっと個人的に聞きたい部分です。
 
 
■占いミネア
2デッキ目は【占いミネア】。今大会での持ち込みは8名中4名となりました。
【ディスカードカミュ】を始めとする苦手なデッキが少ない今大会においては、最も立ち位置の良いデッキの一つと感じますね。
最近では主流となった《逆転への兆し》に加え、《死神のタロット》まで採用しているのは、恐らく【ローレシアトルネコ】意識でしょう。

これらにより、3人衆の展開ターンを遅く設定しても間に合う状況を作りやすくなっています。


■ローレシアトルネコ
最後は【ローレシアトルネコ】。持ち込み人数は【ピラミッドアリーナ】と並んで最多タイの7名で、3次予選環境と比較し、最も大きな変更点となりました。
1コストユニットの選択肢が良く話題に上がるデッキですが、ここでは《やみしばり》2枚と《とげぼうず》1枚を選択。
加えてマッチアップ毎の勝率に大きく影響する《マドルーパー》強化プランを補強するため、《くらやみハーピー》も2枚採用。

デッキの細部がどうと言うよりも、単純に環境内に不利な相手が殆ど存在しないデッキタイプですので、今大会でも大きく活躍してくれることと思います。

 
 
 
 
 

【無敗の戦場マエストロ】わわわ

 
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2次予選、3次予選をともに無敗で通過したことで大きく話題を呼んだわわわ選手。
その3次予選から比較して、【占いミネア】に変えて【ローレシアトルネコ】を持ち込んでいます。

■ピラミッドアリーナ
わわわ選手の【ピラミッドアリーナ】は、3次予選前後のランクマッチにて主流となっていたリストをそのまま持ち込む形になっています。
その3次予選では《おたけび》を採用していましたが、今回は不採用。
3次予選で《おたけび》を使用していたわわわ選手がそれを外し、採用していなかったれーぷる-クレマン連合軍が採用してきたのは面白いですね。

《ケミカルゼリー》も入っていないため、相手の前列にかかる負荷がやや少なくなってしまう点は、公開制の大会における若干の懸念点でしょうか。


■シドーククール
2デッキ目は唯一の持ち込みとなった【シドーククール】です。
苦手とする【ローレシアトルネコ】や【占いミネア】の使用率が高いため、今大会ではやや立ち位置の悪いデッキと言えるかもしれませんが、このデッキを使用してここまで勝ち進んでいるのは純然たる事実。

3次予選からのリストの変更も一切なしです。無敗の練度に期待しましょう。


■ローレシアトルネコ
【ローレシアトルネコ】では、まず《メラゴースト》の2枚採用に目が行きますね。
細かいダメージの出し合いとなるミラーマッチや、《コスモスライム》の除去が効く対アリーナ等においてはとても貴重なカードで、僕自身も採用に関しては賛成派です。
ただ、2枚となるとどうか…という気持ちもあります。

そして《デスパロット》の2枚目を《ネネ》の枠に割いている点も特徴。
《ネネ》の有無に関わらず、今大会で《デスパロット》の平均採用枚数が低いことは個人的に驚きポイントの一つでした。
また後々のデッキリストでも触れていくことになると思いますが、実践では一つ、この部分の違いに注目して見ていこうと考えています。
 
 
 
 
 

【勝利を謳う信天翁】ぴの

 
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3次予選2位通過のぴの選手は、今大会で唯一トルネコを持ち込んでいないプレイヤーです。
 
■ピラミッドアリーナ
【ピラミッドアリーナ】のリストはわわわ選手と同様。
《ケミカルゼリー》不採用のプレイヤーはこの2選手のみです。
ちなみにぴの選手は、3次予選では《ケミカルゼリー》を採用していたんですよね。【ローレシアトルネコ】の流行で《ひしょうけん》の持つ役割が増えたことが調整の要因の一つかなとは思いますが、何とも細かい感覚で唸ってしまいました。
 
 
■ローレシアククール
このデッキも、以前上位のデッキ達に対して互角に渡り合えるパワーを持つデッキタイプの一つです。
3次予選のデッキリストから一切変更なしで持ち込んできました。
大まかにはオーソドックスな構築と言えそうですが、《ウルノーガ&ウルナーガ》を採用していないのは3次予選から共通する特徴の一つです。
今回はミラーマッチや【ディスカードカミュ】とのマッチアップが少ないため、この選択が功を奏しているように思えますね。


■占いミネア
【占いミネア】には、今環境初期から注目されながらも普及には至らなかった《ベルフェゴル》、更には最近減少傾向にある《サイコマスター》が採用され、かなりミッドレンジ色の強いデッキとなっています。
《炎のほこら》を引き込むことができない場合のプランの一つという意図を感じますが、一方で《逆転への兆し》も採用するという贅沢な構築。【占いミネア】4デッキの中で最も独自性が強いデッキです。

盤面の圧が強く、《ローレシアの王子》という除去手段を持つトルネコに対しては十分な力を発揮できないのでは、というのが第一印象ですが、いずれにせよ今回の注目デッキの一つであることは間違いないでしょう。



 

【紫電一閃フルスピード】坂ちゃん

 
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3次予選と似通った構成を持ち込むプレイヤーも多い中、坂ちゃん選手は大きく編成を変えてきました。

■ピラミッドアリーナ
引き続き使用するのは【ピラミッドアリーナ】。
《ケミカルゼリー》の枠を開けるための選択が《ストロングアニマル》になっているのはやや驚きポイントですね。《ラプソーン》への信頼度の高さを感じます。


■ローレシアトルネコ
続いては【ローレシアトルネコ】です。

《デスパロット》不採用で《ネネ》と《しましまキャット》採用という点には注目せざるを得ません。
①《ローレシアの王子》のヒーロースキルを低コストで打てる回数には限界があるため、《メドーサボール》との兼ね合いの面で優先度が落ちた
②元来3コストが膨れ上がる傾向にあるデッキのため、より多面展開に優れた《しましまキャット》になった
③《つちわらし》や《マドルーパー》を強化する上でしあわせのタネの重要性が高いと考えた
 
この辺りの理由でしょうか。ぱっと見では理に適っているように思えます。
個人的には今回のトルネコの中で最も好きなリストですね。


■ローレシアククール
《ローレシアの王子》繋がりでククールも採用。
ぴの選手同様、今大会のメタを読み切って《ウルノーガ&ウルナーガ》を切り捨てて来る辺り、ファイナリスト達のデッキ選択のレベルの高さが伺えます。
更にはメタカードとして《しりょうのきし》の採用も目立ちますね。
仮想敵はローレシア系統のデッキや【ピラミッドアリーナ】辺りでしょうか。

上位デッキの相性差がそれ程大きくない環境ということもあり、メタカードの採用は殆どなかった今大会ですが、その中でも異彩を放っている1枚です。
 


 

【容赦を忘れたバトルマシン】ぶえな

 
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今大会において、カミュの使用者は1名、ゼシカの使用者も1名。
デッキ選択において、明らかに他のプレイヤーと一線を画しています。

■ディスカードカミュ
《デルカダール地下水路》や《バラモスエビル》を採用しないタイプのカミュで予選を勝ち抜いたぶえな選手ですが、今回は一転、リストを変えてきました。《やみしばり》の採用が光ります。

《妖精サンディ》の獲得でやや強化された【ディスカードカミュ】ですが、現在はややその数を減らしています。
その最も大きな理由は【ローレシアトルネコ】の流行でしょう。
序盤の盤面を押さえつけられてしまうため、《デルカダール地下水路》の踏破が思うように行かず、デッキを掘ることも盤面を形勢することもままならない、という展開が多いマッチアップです。

今大会においても【ローレシアトルネコ】の使用率は非常に高いため、選出タイミングは限られてくる気がしますね。


■ローレシアトルネコ
【ローレシアトルネコ】はソリッドですね。
《デスパロット》1枚で1コストのユニットをフルで採用している、比較的前のめりなリストになっています。
前述の通り、苦手な相手の少ないデッキのため、両サイドに加えて選出面で安心感があります。

勝ち頭となることに期待したいところです。


■ムーンブルクゼシカ
今回の『もしかしてやれるかも…?』デッキと言った所でしょうか。
大きく苦手とするのは【占いミネア】や【シドーククール】ですが、前者の使用数は4、後者は1。
対戦相手や選出タイミング次第では、十分活躍の未来が見えます。

とは言え、元々有利と言われている【ローレシアトルネコ】にも、今では必ず《マドルーパー》と《くらやみハーピー》が採用されている時代。
楽に勝てる相手がいるというわけではありません。
ぶえな選手が予選でも持ち込んでいないデッキのため、練度まで含めて注目したいとおもいます。
 
 
 
 
 

【闘技を極めし呪い師】USAMARA

 
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USAMARA選手はクレマン-れーぷる連合軍と同様のアリ・トル・ミネ構成になりました。

■ピラミッドアリーナ
最早語ることもないほど良く見た【ピラミッドアリーナ】の形。
3次予選から時が経ち、環境が変わっているにも関わらず、リストの面で精々数枚の違いしか見られないとは、中々に恐ろしいデッキですね。
坂ちゃん選手と異なり、《ケミカルゼリー》投入のための枠を《ラプソーン》OUTで調達しています。


■占いミネア
クレマンティーヌ選手、八九寺れーぷる選手との違いは《死神のタロット》か《ゴルドン》かという1枚のみです。
《炎のほこら》踏破時に最も強くなるよう意識されているリストのため、《ゴルドン》の採用には納得感がありますね。
【占いミネア】のデッキの中では最推しです。と言っても他のプレイヤーと1枚しか変わりませんが。


■ローレシアトルネコ
【ローレシアトルネコ】の細部にもかなり個性が出ますね。
1コストユニットの選択は《メラゴースト》2枚に《やみしばり》2枚。ライフプッシュ能力では《とげぼうず》に軍配が上がりますが、思い切ってシフトしています。
確実なトレード能力と1点のダメージは特にミラーマッチで活きてきますので、今大会では正解と言えるのではないでしょうか。
2次予選では【シドーククール】を採用していた枠。それ以降、どれだけデッキの練度を高めることができたかにも注目したいと思います。
 
 
 
 
 

【遺跡を操る幽霊拳士】八九寺れーぷる

 
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プレイヤーの説明は不要でしょう。
ランクマッチで培ったプレイの正確性は全ライバルズエースのプレイヤー中トップクラス。去年の悔しさからとんでもなく気合も入っているはずです。

■ピラミッドアリーナ
今回の大会でれーぷる選手が選択し、クレマンティーヌ選手とシェアした武闘家デッキの『答え』。
自身が3次予選で使用した構築からは、《ラプソーン》に変えて《おたけび》という1枚の変更となっています。
勝手な予想の域を出ませんが、このアリーナは全対戦で選出されるのではないでしょうか。それくらいの自信を感じます。


■占いミネア
同じくクレマンティーヌ選手と30枚同じ【占いミネア】。
れーぷる選手が3次予選で持ち込んだデッキと比較すると、こちらも1枚の変更になっています。
《死神のタロット》を採用している分、特技枚数は増えていますが、引き換えに対トルネコ、アリーナでの除去の選択肢も増える形。


■ローレシアトルネコ
3デッキ目の【ローレシアトルネコ】のみ、クレマンティーヌ選手と1枚の差異が見られるリストですね。
変更点である《マペットマン》はあまり見るカードではありませんが、ステルスの《やみしばり》と相性がよく、効果に即効性があるためテンポスイングを起こしやすいカードです。



 
 
 
 
 

【豪腕ミラクルエンターテイナー】リクヤト

 
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3次予選では【魔王ピサロ】を持ち込んで視聴者の度肝を抜いたプレイヤーですが、今回は非常に手堅く勝ちに来ているのがリストからも読み取れますね。

■ローレシアトルネコ
今更ですが、《くらやみハーピー》2枚採用がスタンダードになっていることに僕は割と驚いてるんですよね。
自軍ユニットの強化はもちろん、ククールの《強奪のくびかりぞく》、カミュの《ドラゴン》、ゼシカの《デンタザウルス》…等々、トルネコが本来手こずるユニットの除去に大きく貢献するカードですので、言われてみれば確かに、という感じではありますが。

《デスパロット》を含め、扱いの難しいカードではあると思いますので、ファイナリスト達の『魅せるハーピー』に期待しておきます。


■ローレシアククール
2デッキ目は【ローレシアククール】で、使用率はトルネコ、アリーナ、ミネアに次いで4位のデッキです。
《プチファイター》を採用せずに復活の純度を高め、選択枠である《バブルキング》《ウルノーガ&ウルナーガ》を採用しているという細かい差異はあるものの、概ね一般的なリストと言っていいでしょう。

トップシェアの【ローレシアトルネコ】に関しては五分、もしくはやや不利といった形勢だと思いますので、選出タイミングでどれだけこのデッキへの信頼度があるかが測れると思います。


■ピラミッドアリーナ
【ピラミッドアリーナ】における《特訓の成果》2枚採用はファイナリスト中唯一。《しんくうげり》を削っているというのが驚きです。
この点は特に、頻発しそうなミラーマッチで響いてこないかが心配ではありますね。1枚の差とは言え、《ピラミッド》踏破で上回れない場合、戦況に影響を与える可能性がないとは言えません。

 
 
 
 
 
 
 
 

優勝者予想

 
 
どぅるるるるるるるるる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
予想優勝者:USAMARA選手
 
 
 
【ピラミッドアリーナ】使用者7名、【ローレシアトルネコ】使用者7名と、デッキ選択にはかなり偏りが出た今大会。
これはそれだけ、ファイナリストの環境への答えが一致したということでもあります。
特に【ローレシアトルネコ】に対して不利を被るデッキを持ち込んでいるプレイヤーは、選出の幅が狭まる分、厳しい戦いを強いられるかもしれません。

また、その点で行くと、この2デッキと互角に戦える【占いミネア】を、【ディスカードカミュ】減少を読み切って選択できたプレイヤーは一歩リードかなという気がするんですよね。

アリ・トル・ミネ編成を持ち込んだプレイヤーは3名。この3名に差があるかと言うと正直言ってあんまり無いのですが、【占いミネア】と【ローレシアトルネコ】の細部調整が最も好みだったUSAMARA選手を優勝予想とし、クレマンティーヌ選手、八九寺れーぷる選手を次点としたいと思います。
 
 
 
 
 

終わり

 
如何でしたか。
優勝者予想キャンペーンにまだ参加されていない方は、この記事をちょっとだけ参考にして参加してみて下さい。
 
 
勇者杯秋の優勝者予想サイトはコチラ。
今回触れなかった各選手のインタビューについても記載されています。
vjump.shueisha.co.jp

 
 
今回も解説として、選手たちの勇気と知恵と天運を余すことなくお伝えできればと思っています。
当日はどうぞよろしくお願いします。
 
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では、この辺で。
 
 
 
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