ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

いいから黙って全人類は『ゴジラ キングオブモンスターズ』を観ろ

 

つー事で観てきましたハリウッドゴジラ。
 
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拙僧、若輩者故、昭和ゴジラはところどころ抜けている程度の原作ファンですが、それでもゴジラに対する深い恋慕の情は誰にも負けないつもりでござりんす。
観た次の日にはもう1回観たくなってきて、更に次の日にはもう2回観たくなってきてた。このままだとDVDが出るまで無限にリビドーが高まっていくので、それを緩和させるためにこうしてレビューとして放出することにしました。
 
観てない奴はゴジラ観てくれ!
 
っていう記事なのでネタバレはしないように気を使いつつ、どう書けばこの映画の凄まじさが伝わるのか考えたところ、『凄まじい』と素直に言いまくるのがいいという結論になりました。
 
 
 



 
 
 

 
 
 
 

映像が凄まじい

 
正直このご時世のハリウッド映画なんで、『迫力』というものを前面に押し出した作品になることは予想がついてたんですよ。
何なら「迫力だけの映画だったらヤダな~。てかそうなるんじゃねえかな~。」くらいに思ってました。
 
んですけど、それを全部吹き飛ばしてくるくらいの"圧"でしたね。謝りたい。
 
イチオシはラドンの登場シーンと、そこからしばらくの大暴れシーン。
ラドン。僕かなり好きなんですけど、本来見た目はなんというか、『ゆるキャラ』に近い怪獣だったと思うんですよ。
それがなんだ今回の"ロダン"は。カッコ良すぎるわ。
 
今作通しての立ち振る舞いから、観た方の多くからネタキャラ扱いされているラドン君ですが、デザインはぶっ飛んでるレベルでカッコ良い。それが大画面で暴れまわってくれるんだからもう最高。これだけで観る価値あります。
 
モスラの参戦シーンなんかも見応えありましたね。
今回は怪獣デザインが全体的に僕好み。
ゴジラも予告映像をチラ見した時は「ちょっと太った?」と高校以来の友人に対する感想みたいなものを抱いたんですが、本編観終わってみると妙にしっくりきてしまいました。
他の怪獣の、いや映画そのもののスケールが大きすぎて、ゴジラもそれに対抗するためにこのくらい肥えざるを得なかったのだと。
 
 
キャラクターデザイン。そしてスクリーンでの大大大迫力。凄まじかったです。
 
 
 
 
 

音楽が凄まじい

 
これに関してはもう、実際に映画館へ行って聴いてくれとしか言えない。
 

 
と見せかけて、ゴジラのメインテーマを始めとする各楽曲のメイキング映像があるので、是非これを。いや、観る事が確定している人は映画を観てからにした方が良いかもしれません。
 
今回僕と一緒に観に行った友人がまさにそうなんですが、ゴジラなんて知らなかったとしてもこのメインテーマや「モスラの歌」くらいは知ってるわけですよ。
ハリウッドの魂が新たに吹き込まれたそれが、劇中、ここぞという場面で繰り出される。これはもう言うなれば反則です。反則。
 
日本文化の取り入れ方なんかも含めて、本当に凄まじかった。結局のところ、実際に映画館へ行って聴いてくれとしか言えない。
 
 
 
 
 

原作愛が凄まじい

 
僕はなんというかこう、世界中のあらゆるオタクがゴジラという文化に集まって『これが俺の思うGODZILLA!』な作品を作り上げるのは好きですし、ある種独りよがりな作品であったとしても多分喜んで観てしまうと思うんですが。
それでもやはり、今回の『キングオブモンスターズ』のようにガッツリ原作リスペクトの入った作品もそれはそれでキュンとしてしまうんですよ。
 
さっきの曲の話もそうですし、ゴジラ、モスラ、ギドラに加える4体目の怪獣として『東宝三大怪獣』の一角、ラドンを持ってきたのもそう。いや、仮にこの位置にアンギラスやガイガンが来ていたとしても、僕は多分手放しで感動してると思いますが。それは置いといて、です。
 
それから、作中に幾つか、原作ファンがザワついたり『えっ?』となるようなシーンが散りばめられていたんですよね。
『次作はいよいよアイツとバトルか?』とか、『え、これあの怪獣が出てくる伏線か?』みたいな。知らなくてもハテナマークはつかないものの、知っていると少し勘繰れたり、クスっとできたり。本当に巧いなと感じました。
多分、僕の原作ファンレベルは6くらいなので、7以上の方にのみ伝わるような小ネタもあったのだろうなと思います。悔しい。
 
ストーリーとしては概ね独立していますし、当然全人類にオススメできる内容ではありますが、ゴジラが少しでも好きな方にとっては更に凄まじい作品であると言えます。
 
 
 
 
 

"完璧じゃなさ"が凄まじい

 
もちろん、と言って良いのかどうか分かりませんが、いわゆる人間ドラマみたいな部分は特に面白い訳ではないんですよ。haha.
一部登場人物達の芯の部分がイマイチ見えないままブレた行動をとってます。
 
でもそんな事はどうだっていい。
というか、怪獣映画を撮る上でこういうなんだか良く分からない人間の描写はある意味必要不可欠とすら言えるものですし、多分無かったら無かったで我々はキレてるんじゃないかと予想します。
また個人的には、人間達と怪獣達のビミョーーーーな距離感と関係性、その部分はかなり凄まじく描けていると思いました。
 
 
それから、割とギャグにしか見えないシーンも幾つかありましたね。ハリウッドらしいというかなんというかって感じですが。
まあ、それも良いんです。ゴジラ自体、元々ギャグ映画みたいな側面もあると思ってるので。
 
 
決して完璧な作品ではない。しかしそれが良い。我々科学者にとって完璧とは絶望ですから。凄まじい作品であれば十分なんです。
 
 
 
 
 

この作品も凄まじい

 
『キングオブモンスターズ』から入った方、ゴジラなんてシンゴジ以外知らな~い!な方、ゴジラなんてマグロ食ってるようなのしか知らな~い!な方へ、僕が自信を持ってオススメできる作品があります。
 
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これ。2001年上映の『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』です。
世代的にドンピシャ(当時小学校に入るか入らないかというところなので、本当にドンピシャかは諸説あります)な事もあり、僕が一番好きなゴジラ映画。
なんといっても怪獣のデザインが良い。
ギドラは完全に主人公、モスラは毒毒しくも美しく、バラゴンはやたらかわいい。そして白目ゴジラ。
この映画、何故かハム太郎の映画と抱き合わせで上映していたため、ハム太郎を観に来た少年少女が歴代でも屈指の凶悪な顔面をしたゴジラを見て泣き叫び、場内が阿鼻叫喚の地獄絵図となった逸話はあまりにも有名。
怪獣達がここまで濃いメンツをしていながらも、人間も決して負けていないのがこの作品の良い所でもあります。
凄まじい作品ですので、観ていない方は是非。
 
 
もしもこれでゴジラを好きになったなら、世間的にゴジラ最高傑作と言われているこちらもどうぞ。
 
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はい。1995年『ゴジラvsデストロイア』です。説明不要です。
 
もうこの2作品を観たら、後はなんでもござれ。大抵のゴジラ作品は楽しめるんじゃないかと思います。大抵はね。大抵は。
 
 

『キングオブモンスターズ』を観て気に入った方は是非これらに手を付けてみて欲しいですし、逆にこれらをとうの昔から知っているという方は、『キングオブモンスターズ』、この作品達に決して引けをとらない作品ですので、是非見て欲しいと思っています。
本当にどれも凄まじい作品です。
 
 
 
 
 
 

終わり

 
如何でしたか。
僕は『ファイナルウォーズ』が終わって以降、胸にポッカリ穴が開いたような感覚だったんですが、ここ数年でその穴もゆっくり塞がっていっているような気がします。
これからも色んなオタク監督がゴジラというものに手を出してくれることを、個人的には望んでいます。
 
最後に。
このレビューと呼べるかすらわからないものを読んで、観る気になろうがならなかろうが、『ゴジラ キングオブモンスターズ』は絶対に観るべき凄まじい作品だという事だけ言っておきます。
 
では、この辺で。