ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【DQR】第6弾『小さな希望のシンフォニー』環境考察

 
ちゃす。
 
2月22日実装のドラゴンクエストライバルズ、『小さな希望のシンフォニー』、僕がコツコツと綴ってきた新カード事前評価はご覧いただけましたか。
全カードに触れるのは初めての試みでしたが、何か少しでも面白い部分があったなら嬉しいです。
 
完結編となる今回は、新カード全てを評価した立場からの総括、並びに新環境予想です。
もちろん最後には予想tier表付きとなっています。
 
事前評価の方はコチラ。
www.whoblie19.com
www.whoblie19.com
 
では、見ていってください。
 
 
 



 
 

 
 

獲得カード群で見るリーダーランキング

 
まず、各リーダーが10種ずつ獲得した新カードと共通30種によって、一体どのリーダーが最も強化されたのかを見ていきましょう。
これはカードそれぞれの単純な強さに加え、リーダーとしての戦術の幅がどれ程広がったのか、以前までの弱点だった部分を補えたのは誰か。また共通に配られた、ヒーローを含むパワーカードを最も使いこなせるのは誰かなど、様々なファクターがあります。
それがそのまま新環境のランキングになる訳ではもちろんありませんが、リーダー毎の立ち位置を考える上では避けては通れない部分でもあると思いますね。
 
さて、これが僕の考える獲得カード群で見るリーダーランキングです。
 
 
1位:トルネコ 
 
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今回トルネコが獲得したカード、特に《レジェンドホーン》《ブラバニクイーン》《ケダモン》は、新カードを強い順に並べて上から3枚を配られたと言っても全く過言ではないレベルです。
また、再三述べた通り、シンクロを用いるヒーローであり、《おどる宝石のそろばん》《ケダモン》を手に入れた事から新ヒーロー《レックス》との相性も抜群に良くなっています。
 
レジェンドカード《少年ヤンガス》は適当に突っ込んで活躍するカードでこそないものの、新しい対アグロリーダーとしてのデッキの可能性を示唆しており、使用するヒーローを含め、方向性も多岐に渡ります。
アグロデッキとしての性能も高い上に、そのアグロを封じ込められるリーダーとしてすらもトップクラスに位置すると考えられます。リーダー全体の使用率は間違いなく高くなるでしょう。
 
 
 
 
 
2位:ククール
 
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何より大きいのは《フォズ大神官》なる恐るべきテンポカード、そして《ニードルラッシュ》と《ミラクルソード》という汎用性の高い2種の除去特技です。
第4弾で獲得した《グレイナル》というカードは、未だドラクエライバルズというカードゲーム内でいちばんつよいかーどの一つです。
この龍を擁するククールにとっては、序中盤を支えるカードこそ最も欲していたもの。
これによって従来の【ロトククール】も多大な恩恵を受けていますし、上記の特技の追加で新ヒーロー《タバサ》を使いこなすことが出来るというのも注目ポイントの一つとなっています。
 
 
 
 
 
3位:テリー
 
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他のリーダーと異なり、数種のカードを除く全てがアグレッシブなタイプのデッキに全振りされているため、ゲームプランごとガッツリ強化されたのがテリーというリーダーです。
《ケムケムべス》《ブルサベージ》という規格外のステータスを持つユニットの追加で、【絶好調テリー】がどこまで突き抜けていくのか予想すら出来ません。
 
また、テリーは今回の《おおありくい》追加もあって、最も1コストユニットが充実しているリーダーとなっています。
これらを無理矢理全て詰め込んで《孤軍奮闘》等をサポートに添えるタイプの【アグロテリー】が実現すれば、歴史上類を見ない程のウィニー戦術を用いるデッキとなるでしょう。
 
 
 
 
 
4位:ゼシカ
 
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2種の大型特技、それを軽減する《妖精ベラ》、潤滑剤となる《メイジポンポコ》等、【タバサゼシカ】を組む際のコンセプトが明確に開発側から提示されています。
この《妖精ベラ》を始めとする各種コスト軽減カードによって、テンポスイング(平たく言うとズル)を起こす能力が最も高くなっているのがゼシカというリーダーです。
 
また、《プチマージ》《とげぼうず》等採用に足る1コストユニットを複数種手に入れた事で、【アグロゼシカ】のウィークポイントだった部分が解決する可能性もあります。
明らかに使われない特技、ユニットも多いため4位としましたが、旧環境のように姿を殆ど見ないという状況にはならないのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
5位:アリーナ
 
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正直に言って、《プオーン》《マッドプラント》《スマイルロック》だけでこの位置につけたリーダーです。どんだけこの3種がやばいのかって話ですね。
 
シンクロではなく絶好調が割り当てられたリーダーですが、それを軸とするには新カード単体単体のパワーが弱く、組み合わせに要する手順も多いですし、何より更に強い基軸を既に持っています。
そのため、実用レベルにはならないでしょう。
更に、新ヒーロー《レックス》《タバサ》は使用できない程ではありませんが、どちらも目を引くほどのシナジーが無く、それもやや残念ポイントですね。
 
 
 
 
 
6位:ピサロ
 
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旧環境のデッキを補強出来るカードは数種貰っているものの、新しい指針となるようなカードや、デッキの核となるようなカードは獲得していないリーダーです。
そのため、【ランプピサロ】や【エイトピサロ】が環境内でどれだけの立ち位置を得るかにカード群全体の輝きが大きく依存しています。
 
開発側が《魔界の磁場》を意識したようなカードをいくつか打ち出して来たため、純粋な盤面環境であればそちらにもチャンスがあるか。このカードには一部根強いファン層が存在するため、使用率は意外に高いかもしれませんね。かく言う僕も、2弾実装前の事前評価で最高点を付けました。当然上方修正前です。
《レックス》は使用できませんが、数種のリアクション特技と共に《タバサ》を獲得しています。それを試行するプレイヤーも多くいそうです。
 
 
 
 
 
7位:ミネア
 
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全てのカードが《リゼロッタ&ルコリア》を前提にデザインされているので、彼女達がコケると足を引っ張られて全員コケます。
他職業に自慢できるようなカードがその他に《メタルドラゴン》《スモーク》程度しか存在せず、まず間違いなく、今拡張で最も冷遇されてしまったリーダーでしょう。
特に特技全般。どうやって使うのか分からないカードばかりで、長い事環境ではしゃぎ過ぎたお咎めをもらっているのではないかと勘繰りたくなるレベルです。
 
ただし、ミネアには【占いミネア】という、既に強い事が保証されている基盤が存在するため、新カードが弱いから新環境でも弱いか、というとそんな事もないと思います。
 
 
 
 
 
 
 
 

新環境概観と可能性を持つデッキ

 
アグロデッキがtier1付近に鎮座して環境の速度を定義するのは、カードゲームの一つのテンプレート的な環境です。
しかしここ最近、ドラゴンクエストライバルズではアグロデッキが中心となって環境が形成される事は無かったですね。
《レックス》の存在と、それに噛み合うカードを複数獲得した【レックスアグロトルネコ】【レックスアグロテリー】は、恐らくそのクラスのアグロデッキとなる筈です。初期はこの2デッキを軸にして回っていくと予想しています。
 
 
ただし、1強環境、それに準ずる環境になる事はまずないと思っています。
《レックス》を使用するデッキは、理想的な動きをした時に止められるデッキがほぼ存在しない事から危険視されていますが、恐らく安定感には欠けます。
武器やそのサーチカードをエンジンとして使用する以上、それらを早いターンに引き込まなければならず、でなければデッキ全体のパワーが大きく落ちてしまうからです。
また特に線の細いアグロデッキであり、少し噛み合わないだけで相手のにおうだち展開等の対策にマトモに付き合わなければならなくなってしまいます。
長いスパンで見た勝率は案外落ち着くのではないでしょうか。
 
多くなりそうなミラーマッチは、プレイヤー達の腕の見せ所となるでしょう。単純にアグロ耐性を付けるだけなら、【レックストルネコ】には《レジェンドホーン》等を組み込むことが出来そうですし、【レックステリー】にも《シールドオーガ》等の持ち合わせがあります。
更にテリーの場合、絶好調シナジーをどの程度まで投入するかでも差が生まれそうです。【絶好調テリー】はこれまでのテリーと似通ったミッドレンジタイプのデッキになるのではないでしょうか。
 
  
アグロデッキとして不気味な立ち位置なのが、旧環境の荒鷲、【アグロアリーナ】です。
《レックス》の発表前はこのデッキが環境を牽引していくと思われていました。が、上記《レックス》タイプのアグロデッキとの直接対決では分が悪く、現在では勢力図で言うと押される格好になる事が予想されています。
この【アグロアリーナ】の強みは、《レックス》アグロデッキへの対策として採用される中盤以降のにおうだちや回復をそれ程苦にしない事です。
仮にこのデッキが《レックス》デッキと同様に暴れまわるのであれば、アグロデッキを対策するプレイヤーにとっては厄介極まりないでしょう。
 
 
似たようなデッキとして、同じく盤面を無視したバーストダメージを持つ【アグロゼシカ】があります。
【アグロアリーナ】よりもバーストダメージへと早く移行する事が出来るため、武器で体力を消費する《レックス》デッキに対してもチャンスを掴めるのではないでしょうか。
  
逆に旧環境で特殊な立ち位置に収まってプレイヤー達を脅かして来た【じゃんけんミネア】は、今回は厳しそうです。《レックス》アグロデッキはもちろん、その下に位置するアグロデッキに対しても相性が悪いため、強みを発揮できません。
 

 
では、これらアグロデッキを封殺する事が出来るのはどんなデッキでしょうか。
最序盤の盤面保持能力、保険の《痛み分けの杖》、そしてエンドカード《レジェンドホーン》を持つ【ミッドレンジトルネコ】は間違いなく候補に挙がってくるでしょう。
《少年ヤンガス》も手に入れて、コントロールに分類されるようなトルネコデッキが組めるようになっています。
その場合、難しくなってくるのはヒーローの選択ですね。シンクロ能力を持つカードを最も効率的に使えるのは《レックス》ですが、安定性を持たせるのであれば《ロトの血を引く者》になるでしょうし、《勇者エイト》を軸にして構築すれば遅いデッキに対してより有利となります。
いやはや、これは大変贅沢な悩みですなあ。
 
 
次いでアグロデッキに対する駒となりそうなのは【反転ククール】です。
除去特技の質が上がった事で《冥界の霧》《ましょうぐも》を切らざるを得なくなる場面が減り、全体的な対応力が上がっています。
また、《癒しの雨》という強力なAOEを持つためアグロデッキ各種に対しても比較的有利に立ち回ることが出来ると思います。
ヒーローとして《ロトの血を引く者》はもちろん、《タバサ》との相性が良いのも面白いですね。
《冥界の霧》を実質1コストで使え、ナーフ前の輝きを思い出させてくれる他、《ベホイミ》等の打点を回収できるためリソースの不足を補えます。
 
反転コンボを採用しない型のククールや、あるいはユニットを絞って《オルゴ・デミーラ》《グレイナル》等の復活バリューを活かす【復活ククール】にもチャンスはありそうです。
 
 
また、忘れてはいけないのが、トルネコを始めとする相手に盤面上で有利に立つポテンシャルを持っている【タバサゼシカ】ですね。
このデッキは前例がない分、デッキパワーがどの辺りまで伸びるのか正直全く分かりません。
早期に盤面を取り返してアグロデッキも制圧できちゃうし、《魔導召喚》でコントロールもおいしい餌!!みたいな覇権デッキになる可能性もあります。
が、逆にアグロデッキには押し切られる上に遅いデッキに対しても勝ちきれない、という中途半端なデッキになってしまう世界もあると思っています。
予想tier表の方では、思い切って覇権デッキ寄りの評価をする事としました。
 
 
 
 

基本的にはこのように、アグロデッキVSそれに勝とうとするデッキという構図で環境が変遷していくのではないでしょうか。
【絶好調ミネア】あるいは【占いミネア】、そして【ランプピサロ】あるいは【エイトピサロ】等は何とか環境に適応し、居場所を見つけたいところです。
 
敢えて注目を挙げるとすれば【ランプピサロ】ですね。《闇の咆哮》と《暗黒の縛鎖》を手に入れた事で、旧環境において《ロトの血を引く者》しか使えなかったところに《タバサ》という選択肢が生まれました。
これがどれだけ噛み合うかは不明ですが、対アグロさえどうにかなってしまえば頭角を現す可能性は充分にあります。
 
 
 
環境の構成要素として一先ず思い浮かぶのはこの辺りですが、他にも面白い動きをするデッキは存在します。《マッドプラント》を活かして何らかのコンボを完成させるタイプのアリーナや、《魔界の磁場》を軸に添えたピサロ等はそれに当たりますね。
また、カードプールもいよいよ広がって、特定のデッキビルダーが他の全てのプレイヤーを震撼させるようなデッキを披露したとしても何らおかしくは無くなってきました。
 
数日後の実装が楽しみで仕方ありませんね。
 
 
 
 
 

新環境予想tier表

 
恒例の、行っときましょう。
 
 
 
・tier1
 
1位:【レックスアグロトルネコ】
 
2位:【タバサゼシカ】
 
3位:【ロトミッドレンジトルネコ】
 
4位:【絶好調テリー】
 
 
・tier2
 
5位:【タバサ反転ククール】
 
6位:【アグロアリーナ】
 
7位:【占いミネア】
 
8位:【シンクロアグロテリー】
 
9位:【ロトランプピサロ】
 
 
・tier3
 
10位:【アグロゼシカ】
 
11位:【絶好調ミネア】
 
12位:【エイトピサロ】
 
13位:【復活ククール】
 
14位:【エイトトルネコ】
 
 
・期待枠
 
【スロースアリーナ】
 
【磁場ピサロ】
 
【奇跡テリー】
 
【絶好調アリーナ】
 
【氷塊ゼシカ】
 
 
 
 



 
 
 
如何でしたか。
始める前は正直、3つの記事に渡る長文になるとは思ってませんでしたが……。
これで『小さな希望のシンフォニー』発売前の僕からの発信は終わりとなります。
 
 
いつも通り、僕は実際にパックから出てきたカードで組むデッキを決めます。
【タバサゼシカ】や【シンクロアグロテリー】辺りは触ってみたいと思っていますが、例によって仮組み等全くしていません。
 
出来れば、新弾実装から数日後か1週間後か分かりませんが、簡易的な環境の解説やトップのデッキのサンプルリストなどを記事として纏めたいなとは思ってます。
が、まあ、期待しすぎない程度に待っていただければと。
 
 
ここまで読んでいただいた方、特にカード評価の前編からお付き合いいただいた方は本当にありがとうございました。
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では。
 
 
 
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