ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【DQR】バランス調整後の新環境考察と雑感

 
あけましておめでとうございます。
 
ドラゴンクエストライバルズ、第6弾実装からおよそ3週間のタイミングで、恒例のバランス調整が発表されています。
当然、環境もその姿を大きく変えることになるでしょう。
 
 
振り返ると、第2弾環境のバランス調整で挑戦的に実施された《クリフト》《セーニャ》《飛びげり》の修正以降、この時期に行われるバランス調整には必ず上方修正が含まれていました。
《アスラ王》《タロットフォーチュン》《かれくさネズミ》など、物議を醸す数々のキメラを産み出してきたこの上方修正ですが、今回はなんと行われていません。
 
超次元カードバトルと化している現状に歯止めを掛けようという開発側の本気が見てとれますね。
という事で、その本気の調整をおさらいすると共に、今回も来る新環境の予想をしていきましょう。
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 

 
 
 

各カード調整への雑感

 

Nerf1.《かれくさネズミ》

f:id:WhoBlie19:20190313131424p:plain

 
このゲームが他の多くのDCG同様にリーダー制を採用している以上、各リーダー間のパワーバランスというものに気を配らない訳にはいきません。その一環として、これまでも職業カードの上方修正が行われてきました。
DQR開発側の主な手法は、注目されていないカードを強化してバランスを整えるのではなく、既に強力なカードを更に壊す事で確実にリーダーの立ち位置を引き上げるというもの。
 
 
前回の《タロットフォーチュン》再調整と今回の《かれくさネズミ》再調整は、その手法の終焉を意味しているのではないかと、僕は考えています。
恐らく今後、カードの上方修正には非常に慎重になるのではないでしょうか。
 
 
内容に関しての説明は不要かと思います。
大幅な弱体化を受けた【レックストルネコ】はもちろん、前環境では採用されていた【エイトトルネコ】においても採用ラインギリギリの立ち位置。
カードとしての性能はまだまだ十分に秘めていますが、一先ずは【ロトトルネコ】辺りで見かけるに留まるのではないかと予想しています。
 
 
 
 
 

Nerf2.《おどる宝石のそろばん》

f:id:WhoBlie19:20190313131159p:plain
 
【レックストルネコ】にとって痛手となるのは、上記の《かれくさネズミ》よりもこの武器の弱体化の方だと思われます。
そもそもこのデッキが環境を統べていたのは、その2種に加えて《フラワーゾンビ》までもが全て1MPであった事から、理想的な動きを返せるデッキが一切存在しなかったためです。
 
 
とは言え、正直な話このカードは《レックス》の身代わりになったというか、切られたトカゲの尻尾のような存在である事は否めませんね。単体でゲームを壊す働きをするようなカードではありませんでした。
修正後はコストパフォーマンスが悪すぎるため、どのデッキにおいても採用される事はないでしょう。
 
 
 
 
 

Nerf3.《ゆうれい》

f:id:WhoBlie19:20190313131336p:plain
 
納得の調整です。
それまでのゲーム展開を否定する程のバーストダメージを叩き出す事が出来る他、盤面制圧能力も桁違いで、【レックストルネコ】のデッキパワーを大いに高めた立役者の1枚です。
対処方法が極端に限られるため、《かれくさネズミ》と並んでプレイヤー達のストレスの要因となってしまっていたカードでもあるでしょう。
【レックストルネコ】の問題としては、単純なパワーバランスの瓦解というよりも、このような対処不能な展開が多すぎた事が大きいと思います。
 
 
依然各種バフとの相性は良く、ロマンを持つカードではありますが、5コストへと重量化した事によって着地させる事に少なからずリスクがつくようになりました。
イメージとしては【アグロピサロ】の《ゲマ》に近いでしょうか。周辺ターンはボードに影響を与える事が出来ず、何らかの手段で処理された際の損も大きくなっています。
盤面処理に回れる分まだマシではありますが、事故率まで考えると大きく使用感が落ちていると言えるでしょう。
 
 
 
 
 

Nerf4.《閃光烈火拳》

f:id:WhoBlie19:20190313131402p:plain 
 
相性の悪い【レックストルネコ】が蔓延したのを良い事に、弱体化を免れようと陰に潜んでいた【アグロアリーナ】ですが、流石に調整班の慧眼は前環境の暴君を見逃しませんでした。
ゲーム内屈指の大バースト特技、《閃光烈火拳》の弱体化。ベータ時代を含めるとゼシカの《暴走魔法陣》に次いで2つ目の例となる、2段階下方修正です。
 
 
このデッキの調整に際しては、3つの選択肢があったと思います。
・《閃光烈火拳》を直接修正する。
・《古武道のツメ》を修正する。
・武術カード《飛びげり》を再調整する。

 
《古武道のツメ》に手を加えての間接的な調整では、やや弱いと感じたのでしょう。アグロデッキにおいても他の手段を用いて《閃光烈火拳》に繋げる構築が可能ですし、《閃光烈火拳》に寄せ切った【OTKアリーナ】もコントロールデッキに対する絶対的な殺し屋として残ってしまいます。
かと言って、《飛びげり》を1MPに戻してしまうと、この《閃光烈火拳》のみならず後釜となるアグロ~ミッドレンジ系のアリーナデッキも打撃を受けてしまいますし、【スライムアリーナ】【床アリーナ】等の可能性も大きく削いでしまう事になる。
 
初期から存在するこのカードに愛着のあった方も多いとは思いますが、こうして考えると今回の弱体化は仕方なかったと言えるでしょうね。
今後運用するには最低限《心頭滅却》による軽量化が必要になってくると思います。その手のデッキが実用レベルになるかは……環境次第です。
 
 
 
 
 

Nerf5.《ほのおのせんし》

f:id:WhoBlie19:20190313131446p:plain
 
上の《閃光烈火拳》のナーフだけであれば、フィニッシャーを《キラーマシン》や《キングレオ》に挿げ替えて《プオーン》を絡ませる事で、充分安定感のある新生【アグロアリーナ】の構築が可能だったと思いますが、そうは問屋が卸しませんでした。
アリーナが誇るズルユニット《ほのおのせんし》にも大幅な修正が加えられています。今回の「目の付け所がシャープ枠」ですね。
 
  
体力が2ととんでもない数値になってしまったため、《王女救出》を始めとする除去手段への耐性が下がり、テンポスイングが殆ど起こせなくなっています。重たくて使いにくい特技くらいのイメージです。恐らく採用される事は無くなるでしょう。
このカードは【アグロアリーナ】が盤面で戦う際の切り札ですし、《シーゴーレム》等のにおうだちユニットを苦にしないという、他のアグロデッキにはない強みでもありました。
それが失われるとなれば、アグロ系統のアリーナの輝きは鈍り、使用率も落ちてしまうと予想しています。
 
 
 
 
 

Nerf6.《グレイナル》

f:id:WhoBlie19:20190313131507p:plain
 
最後はククールの相棒たるウナギ。レジェンドカードの弱体化は、《勇者ソロ》に続き2度目の事例となります。
プレイヤー達の間には《天使の守り》や《ザオラル》に手が加えられるという予想もありましたが、それに反して真ん中高めストレートを放ってきました。
 
 
上昇した1コストの影響については意見が分かれるところですが、僕は非常に大きいと考えています。
この6.7.8ターン目というのは、アグロデッキ各種のリーサルターン周辺でもあるため、1ターン遅れる事の持つ意味がとても重いです。
《竜戦士の装具》による回復と盤面奪取が7ターン目に行えていた所を、8ターン目以降に繰り越されてしまった事で、アグレッシブなデッキに対して耐性が下がる事は避けられないのではないでしょうか。
また、新しく獲得しているパワーカード《ふっかつの杖》との使用ターンが被ってしまった事も影響する可能性があります。
 
 
ただし、この《グレイナル》を採用できないかと言えば、当然そんな事はないでしょう。
2回目以降登場する《グレイナル》は復活によるものが殆どでコストは関係ありませんし、そもそも現在のククールは《グレイナル》に依存したデッキではなくなりつつあります。
この調整がもたらす影響が実際にどれ程のものか、蓋を開けてみるまでは予想がつかない部分がありますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

新環境概観

 
 
【レックストルネコ】は環境から姿を消す事になるでしょうが、その天蓋を取り払った後の新環境を測る物差しとして、現在のデッキリストや相性表は全く役に立たないと言っていいと思います。
今存在するデッキは全て、【レックストルネコ】に対応するために大きくリストを歪める事を余儀なくされているからです。
 
  
一度それらを白紙に戻すべきでしょう。
いっそ5弾環境くらいまで振り子を戻して、デッキパワーが最も高かったものから考えていっても良いかもしれませんね。
ちなみに僕の中では、それは【エイトピサロ】【占いミネア】です。
 
【エイトピサロ】は第6弾でもリアクションカードを何枚か手に入れた事で、トルネコの多い環境内でも多少なり見かける程度にはなっています。
本来は有利不利の激しいデッキタイプですが、既にそれを苦にしない程のデッキパワーを身に付けているデッキでもあり、【レックストルネコ】弱体化後は抜きんでた存在になる可能性も低くないと考えています。
 
【占いミネア】もデッキパワーに関しては説明不要でしょう。
ピサロ同様、【レックストルネコ】に対して勝率を取れなかった事から現環境では鳴りを潜めましたが、多くのデッキタイプに対して有利に立ち回れるデッキです。
また、このデッキの場合チューニング性能が高いのもポイントとなります。
基本的には《勇者ソロ》を用いる形になると思いますが、環境の速度によっては《タバサ》型も充分実現可能であり、また絶好調に寄せる事も考えられます。《リゼロッタ&ルコリア》の時代が訪れるかもしれませんね。
 
 
これらの2デッキは、5弾環境から使用されていて研究が進んでいるという事もあり、新環境でも比較的上位にくるのではないかと想定できます。
仮にそれが実現した場合、これらに対抗できるデッキとして真っ先に候補に挙がってくるのは各種アグロデッキ、より厳密に言うと1,2ターン目に盤面の優位を確定させてしまえるデッキとなるでしょう。
《レックス》を使用できる第一リーダーとしては【アグロテリー】に期待がかかるところですが、このデッキ、盤面を無視したダメージを持たない関係でピサロに対してあまり有利と言えません。
どちらかと言えば【アグロゼシカ】の方がその役割を持てそうです。
同じくゼシカで言うと【ロトミッドレンジゼシカ】の存在もありますが、【エイトピサロ】に対する勝率を考えると、久しぶりに【アグロゼシカ】の復権が見られるようになってもおかしくありません。
 
次いで【アグロアリーナ】です。
特に《ほのおのせんし》の弱体化は非常に痛いですが、序盤のユニットの強さには目を見張るものがあり、フィニッシャーとしても骨董品《キラーマシン》や新戦術《ビッグスロース》+《マッドプラント》を持ち、アグロ~ミッドレンジタイプのデッキはまだある程度戦えそうに思います。
 

【レックストルネコ】以外の損害を軽微に抑えたトルネコも、新環境ではなんらかの席を確保する事になると思います。
例えば【ロトアグロトルネコ】。今環境において【ロトトルネコ】は対【レックストルネコ】の駒という特殊なポジションに収まりましたが、弱体化した《かれくさネズミ》を最も強く使える上に《ブラバニクイーン》を獲得しているため、アグレッシブに組み変える事も十分可能です。
また、5弾環境において【エイトピサロ】【占いミネア】と肩を並べた【エイトトルネコ】もあります。
今回獲得したシンクロ系の強力なカードと相性が良くないのがやや気がかりですが、環境によっては活躍が見込めるかもしれません。

対ミネアに関してなど不安材料はありますが、調整後も第6弾の新カードで最も強化されたのがトルネコという事実に変わりはありませんし、新環境もしばらくその顔を拝むことになるのではないでしょうか。
 
 
 
【ロトククール】は恐らく序盤から終盤にかけての総合的な除去力が最も高いデッキの一つで、【レックストルネコ】弱体化でレベルの下がったアグロデッキに対してはかなり有用なカウンターとなる気がします。
ただ、《グレイナル》の弱体化で【エイトピサロ】との殴り合いが難しくなっている他、ミネアや【ミッドレンジゼシカ】に対しても厳しい立ち回りを強いられそうです。
鍵となるのは《ふっかつの杖》でしょうか。前環境とは大きく形が変わると予想しています。
 
 
コントロールデッキに関しても、チャンスは訪れる環境になりそうだと思います。
注目は【スライムアリーナ】。今環境における研究はあまり進んでいないデッキで、新環境でどんなリストになるのか不明ですが、【アグロアリーナ】の大バーストの消滅や各種OTK手段の減少等、徐々に再び戦えるまでの土壌が整ってきています。
【エイトピサロ】や【アグロテリー】などやや厳しいデッキの流行度による所も大きいですが、実際にはどうなるでしょうか。
 
【床アリーナ】は【スライムアリーナ】に輪をかけて対【エイトピサロ】が厳しいように思えますね。4弾環境以降一切見る事のないデッキになってしまっていますが、今回も厳しいか……。
 
 
 
【レックストルネコ】という1種の鮮烈なアグロデッキが軸を作り上げた環境から一転、新環境はアグロデッキが環境に適応しながら生き残っていく形になる、というのが大まかな僕の予想ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 

新環境予想tier表

 
 
tier1
 
 
1位:【エイトピサロ】
 
2位:【ロトアグロトルネコ】
 
3位:【占いミネア】
 
4位:【ミッドレンジゼシカ】
 
 
tier2
 
 
5位:【ミッドレンジアリーナ】
 
6位:【ロトククール】
 
7位:【レックスアグロテリー】
 
8位:【スライムアリーナ】
 
9位:【エイトトルネコ】

 
 
tier3
 
 
10位:【アグロゼシカ】
 
11位:【じゃんけんミネア】
 
12位:【復活ククール】
 
13位:【ソロ魔導ゼシカ】
 
14位:【床アリーナ】

 
 
期待枠
 
 
・【磁場ピサロ】
 
・【レックストルネコ】
 
・【絶好調ミネア】

 
 
 
 
 



 
 
 
 
お読みいただきありがとうございました。
新環境、共に楽しみましょう。
 
 
最後に近況。
一次予選は3敗でした。正直、通ったらラダーサボってエアプブログの更新の方に力を入れようと思っていたのですが、通りそうな感じがしないので結局今月走ることになりそうです。トルネコ環境に打ちひしがれて、やる気は中の下といった所ですが、前回同様心折れるまでは1位狙いで。
 
 
意見、感想はコメント欄か、僕のtwitterの方まで。
ではこの辺で。
 
 
 
(C)2017, 2018 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
(C)SUGIYAMA KOBO