ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【ドラクエライバルズ】バランス調整の感想と新環境考察 『光と闇の異聞録』

 
ゲームライターのふびらいです。あけましておめでとうございます。
 
今回はもちろん、6/10に発表されたバランス調整の内容について。
下方修正8種、上方修正1種と歴代でも屈指の規模で行われた今回の調整。対象となったのも長きに渡ってプレイヤー間で物議を醸していたカード達ですので、ゲームに与える影響は非常に大きい事が予想されます。
 
 
そのそれぞれに対する感想と、調整後の新環境の展望について綴っていきます。
 
 
 



 
 
 

 
 

バランス調整の内容と雑感

 
 

Nerf.《レッサーデーモン》

 

 
【修正が及ぼす影響:大】
 
第2弾でこの《レッサーデーモン》とおうえんシステムが登場して以降、今日に至るまで根強く使用されてきた【じゃんけんミネア】というデッキですが、ついにお灸を据えられる形となりました。
 
このコスト修正は非常に重いです。
着地ターンに行えるジャンケンの回数が減ってしまう事はもちろん、『天啓の神域』によって《レッサーデーモン》をサーチしてくる現在の型が構築しにくくなってしまっています。
そこに加えてダメージまで減少してしまうとあっては、一線級の活躍をする日はもうやってこないでしょう。一部のファンにとっては残念な修正となりました。
 
 
 
 
 

Nerf.《ラーミア》

 

 
【修正が及ぼす影響:大】
 
《ラーミア》によってデッキに埋め込まれるオーブのコストが全て3になっています。
僕個人は決してこのカードが嫌いではないのですが、やはりラーミアデッキ=時間のかかる面倒なデッキという認識が定着してしまっているのが良くないのでしょうね。
 
コスト増加は合計6。例えば《神官クリフト》によって時間を稼ぐ現在の【ラーミアアリーナ】等にとっては決して無視できない数字です。
《無念無想》によるワンショットキルも非現実的になったため、そのようなコンボ方面での運用も厳しいか。
少なくともしばらくは見かけなくなりそうです。グランプリ落ちするまでの一度のカード追加で環境復帰できるかどうかといった所でしょう。
 
 
 
 
 

Nerf.《オルゴ・デミーラ》

 
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【修正が及ぼす影響:大】
 
ついに来てしまいました。
Dr.4の系譜を継ぐ最強カード《ドラクエライバルズ》の弱体化です。
 
現在は《勇者姫アンルシア》の流行で、《破邪の特技:勇者の盾》《破邪の特技:勇者の光》を用いてこのユニットを無視する戦法が取れるようになった分やや落ち着いていますが、結局単体のカードパワーが一番高いのが《オルゴ・デミーラ》というこの事実は決して変わっていませんでした。
これまでも定期的に『オルゴ環境』が訪れていましたし、今回の調整は妥当といった所でしょうか。
 
これまでは、第2形態以降が全てコスト以上の性能を所持しながら、それがカード1枚分に完結していましたので、順番に出しているだけであらゆるアドバンテージを稼ぐことが出来てしまうカードでした。
今回の調整でコスト以下の能力に下方修正されましたので、稼ぐことが出来るのはカードアドバンテージのみになっています。
最も大きな強みであった第2形態の弱体化が痛いですね。 
 
特にアグロデッキ各種にとっては、大きな切り札を失った状況ですので、デッキパワーのダウンは避けられない気がします。
 
 
 
 
 

Nerf.《プチヒーロー》

 
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【修正が及ぼす影響:中】
 
《レックス》や《勇者姫アンルシア》といった、レベリングのスピードが速いヒーローを使用する際、セットで投入されて破壊的ステータスを押し付けていたのがこの《プチヒーロー》です。
 
調整に関しては攻撃力-1と比較的マイルドですが、この影響は決して小さいとは言えません。
このカードの大きな魅力の一つに、《破邪の特技:勇者の盾》を張られた状況下でも戦闘に参加できる、というものがありました。攻撃力3ではそれもあまり見込めなくなってしまうため、強みの一つを失ってしまう形になります。
元々【アンルシアミネア】【アンルシアトルネコ】辺りのデッキでは当落線上に位置していたカードですので、修正後、その姿をめっきり見なくなったとしても不思議ではありませんね。
 
 
 
 
 

Nerf.《おおありくい》

 
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【修正が及ぼす影響:中】
 
第7弾環境に入ってからも依然と変わらぬ姿のまま肩で風を切っていた【レックステリー】ですが、今回の調整ではついに咎められてしまいました。
最序盤の展開にて中核を担っていた《おおありくい》の弱体化です。
 
《おおありくい》自体は依然として強いカードのままですが、採用する【レックステリー】側はこれを受けて構築の変更を余儀なくされそうです。
この効果を活かすためには、従来の形よりも少し絶好調に寄せるか。もしくはそのままアグロ構築を転用する場合、リーダー攻撃の安定感が少し落ちてしまっているため、《フラワーゾンビ》等武器のサーチ手段にもう少しスペースを割くことになるかもしれません。
《プチヒーロー》《オルゴ・デミーラ》の弱体化も併せて、このデッキが受けた被害は決して小さいものではなさそうに思えます。
 
 
 
 
 

Nerf.《古武道のツメ》

 
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【修正が及ぼす影響:大】
 
《閃光烈火拳》時代の【アグロアリーナ】から変わらず採用されてきたこの武器にも修正が加えられています。
 
この攻撃力3→2という調整の影響についてですが、僕はアリーナというリーダーの立ち位置を落とすのに十分な程大きいと考えています。
《古武道のツメ》は現在の【アンルシアアリーナ】において序盤と終盤を繋ぐ役割を担うキーカードであり、このカードの弱体化は序・中・終盤の全ての弱体化になりかねないからです。
5MP支払って2×2という武器の単体性能は極めて低く、優秀な低コストユニットが苦心して築いた盤面を手放す原因にもなる可能性があります。
このリーダーは決してフィニッシュ性能が高くないため、この武器を握りながら尚且つ盤面を取らなければならないというのはやや難題となってしまったのではないでしょうか。
 
依然として、冒険者の優秀さと序盤のユニットの豊富さがあるため、【アンルシアアリーナ】というデッキそのものが使用されなくなることはないと思いますが、同じくアンルシアを使用するミネアやトルネコに遅れをとってしまう可能性は十分に考えられます。
 
 
 
 
 

Nerf.《ヘルバオム》

 
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【修正が及ぼす影響:大】
 
【ランプピサロ】の金閣、《ヘルバオム》もナーフ対象です。このカードに2点付けた奴がいるんだってよ。
www.whoblie19.com

 
修正後の活躍は流石に難しいでしょう。MP加速によって一旦明け渡した盤面を、取り返す程の馬力がなくなってしまっています。
特に《ロトの血を引くもの》や《大魔王ゾーマ》を使用するタイプの【ランプピサロ】にとっては生命線であるこのカードの弱体化は非常に痛い。使用率が大きく落ちることも考えられます。
 
ピサロの生きる道は序中盤から盤面を構築していける【エイトピサロ】に残されているかどうかといった所です。
 
 
 
 
 

Nerf.《アスラ王》

 
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【修正が及ぼす影響:大】
 
《ヘルバオム》弱体化でうなだれていたピサロファンに追い打ちをかけるように、【ランプピサロ】の銀閣たる《アスラ王》にも修正が加えられることが発表されました。 
こちらも《ヘルバオム》同様、ピサロにとっては苦しい調整ですね。MP加速後の展開力だけでなく、《ソードイド》の回復の再現性も低くなってしまいました。
 
古来からの強力な動きである《アスラ王》→《屍騎軍王ゾルデ》という展開もしづらくなってしまっているため、カード単体としても使い道に困りそうです。ここまで中途半端だといっそ《暗黒皇帝ガナサダイ》に繋げたくなりますが…。
 
救いとなるのはやはり最後の砦【エイトピサロ】が存在していることか。プレイヤー達のリペアに期待がかかりますね。
 
 
 
 
 

Buff.《ネクロマンサー》

 
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【修正が及ぼす影響:大】
 
唯一の上方修正は、共通カード《ネクロマンサー》。 
今回の修正を受けて、環境が《勇者姫アンルシア》を中心に動いていく事を読み取った開発側が、《破邪の特技:勇者の盾》の打ち合い状況に待ったをかけるべく解き放った刺客です。
 
どうでしょう、コレ。
4/5/4というステータスは満点に近く、アグロデッキはもちろん、場合によってはアンルシア系統のデッキにも投入される可能性があるため、影響:大としておきました。
特にアグロデッキ各種は《オルゴ・デミーラ》を失った分、周辺のMP帯が空く可能性が高く、その枠にすんなり投入できるこのカードは非常に優秀に思えます。
 
間違いなく何らかの形で環境に噛んでくるカードになると予想していますが、実際の活躍に注目していきましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 

新環境外観

 
 
旧環境で天下を三分していた、アンルシアデッキ各種【レックステリー】【ランプピサロ】のいずれにも下方修正が来ているため、大なり小なり、このパワーバランスに変化がもたらされることにはなりそうです。
 
今回の調整が最も致命打となりそうなのはやはり【ランプピサロ】でしょう。
《エビルプリースト》という終着駅が未だ残っているとはいえ、修正後のカードプールではそこに到着するまでに衰弱しきってしまいそうに思えます。
弱体化を受けた両雄に変わるものを探し当てるか、よりダメージの少ない【エイトピサロ】に移行するかですね。
その【エイトピサロ】は《終焉の波動》を強く使用できるため《ヘルバオム》への依存度が低く、今後も活躍の余地は残っていると言えます。
 
 
【レックステリー】は今回の《おおありくい》ナーフを受けて、【絶好調テリー】にシフトしていくのではないかと予想しています。
1MPのユニットを置けるか否かで削れるダメージが大きく変わるため、1ターン目の《おおありくい》が置きにくい状況ではアグロに寄せ切った構成は難しい気がします。
実質新加入となった《ネクロマンサー》に期待がかかりますね。4コスト帯の《グレイグ》《ブルサベージ》に次ぐカードとなりそうです。
 
 
《古武道のツメ》の項でも述べましたが【アンルシアアリーナ】のデッキパワーの下落は避けられないと考えています。
盤面処理能力、ダメージプッシュ力共に低下するため、アンルシアデッキの第一人者という立ち位置からは退くのではないでしょうか。
 
天下を取りそうなのはむしろ【アンルシアミネア】です。
単純に弱体化を免れただけではなく、天敵であった【レックステリー】のパワーが落ちたことで相対的な立ち位置も上がる可能性が上がります。
現状、僕の覇権デッキ予想NO.1です。
 
【アンルシアトルネコ】も不気味な存在です。《少年ヤンガス》で受け性能を高める型が現在の主流ですが、これはテリーやピサロを意識したリストであり、元来チューニング性能が高いこのデッキは新環境においてどのような席を獲得するのか未知数です。
 
いずれにせよ、旧環境でも活躍したこのアンルシアデッキ3種は今後も見かけることになるでしょう。
 
 
旧環境でやや隅に追いやられたゼシカやククールと言ったリーダーも、他のリーダーの弱体化を受けて浮上してくる可能性が十分にあります。
【アンルシアゼシカ】【ミッドレンジゼシカ】と言ったデッキは苦手とする回復やダメージ軽減を《ネクロマンサー》で抑制できる可能性があるため、注目株の一つですね。
活かすためには中盤以降も盤面を強固なものにする必要がありますが、使いこなせれば相性は最もいいと言えそうです。
 
 
 
ラーミアデッキや【じゃんけんミネア】の弱体化もあり、ひとまずはアンルシア系統のデッキを軸にして環境が回っていきそうですね。
そこにアグロデッキ各種やピサロ、ククールあたりが付いていけるかどうか。
これまで周囲のデッキパワーに抑え込まれてきた、新デッキの台頭にも期待しましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 

新環境予想tier表

 
 
 
Tier1
 
1位:【アンルシアミネア】
 
2位:【アンルシアトルネコ】
 
3位:【絶好調テリー】
 
4位:【エイトピサロ】

 
 
Tier2
 
5位:【アンルシアアリーナ】
 
6位:【魔王テリー】
 
7位:【ミッドレンジゼシカ】
 
8位:【アグロテリー】
 
9位:【ランプピサロ】

 
 
Tier3
 
10位:【ドラゴンミネア】
 
11位:【シャイニングボウククール】
 
12位:【ザンクローネミネア】
 
13位:【床アリーナ】

 
 
期待枠
 
・ラーミアデッキ
 
・【じゃんけんミネア】
 
・【魔王ゼシカ】

 
 
 
 
 

終わり

 
 
如何でしたか。
新しい環境は6/13から。全力で楽しんでいきましょう。
 
 
今回のバランス調整に関する、開発側の見解はこちら。まだ見ていない方はぜひ。
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