あけましておめでとうございます。僕です。
勇者杯決勝などのオフイベントに参加する機会が何度かあったのですが、ありがたい事にブログを褒めてくれる人が非常に多かったです。
ついでにその内の少なからぬ方が「さんふびの事前評価が一番好きです!」みたいな事を言ってくれていたので、やっぱり今の時間を生きる僕は、文章力やユーモアの部分で未来の僕に勝つ事は出来ないんだと悟りました。
いずれにしても、こりゃ今回は何としても未来人召喚の儀を成功させないとな、と。
いうことで今回も友人のさとし君に未来との交信をお願いしたのですが、どうも少し前から3ヵ月後の未来とは連絡が取れなくなってしまっているようで、結果は失敗。
3ヶ月後の未来に何があったのかは不明との事です。
さんふびブログを楽しみにしていた方には申し訳ない話ですが、今回は何の変哲もない僕の事前評価ブログをダラっと見ていってください。
形式は迷いましたが、特にデッキを仮組したわけではないのでカード単体に注目し、僕が特に期待を寄せているカードと、反対に過大評価されていると感じたカードを紹介、随所でそれらを使用するデッキについても語る事にします。
最後にはいつもの予想tier表もおまけとして掲載しました。ではどうぞ。
目次
1.《プラズママウス》(参考評価点:9点/10点満点中)
まずはアリーナが獲得したピカチュウ。
新環境、少なくともプレイヤー達の研究が充分に進むまではという注釈付きではありますが、僕の中でのtier1候補最上位は【アグロアリーナ】です。
理由は幾つかありますが、最も大きいのがやはりこの《プラズママウス》の獲得ですね。
結局、どんなデッキを評価する際にも、手札からバーストダメージが出るか否かというのは大きなポイントの一つになってきます。
その点は、ゼシカと言うリーダーがこの1年間で1度も環境から退いていないという状況を見れば明白でしょう。
従来の【アグロアリーナ】は、世界に誇れる強力なユニット《キラーマシン》を擁するため盤面からの打点には目を見張るものがありますが、アグレッシブなデッキであるにも関わらずバーストダメージには乏しいデッキでした。
それが新環境においては、この《プラズママウス》単体で簡単に3点が出せるようになり、《たけやりへい》《ちからの指輪》《はやてのリング》等の組み合わせ次第で5点、6点、10点、14点、……と。
決して小さくないダメージを「手札から」出す事も充分現実的なものになった訳です。
この進化は単なる1種の強力カード追加、というレベルを大きく超えていると思います。
さて、【アグロアリーナ】を語るにあたっては、その《はやてのリング》についても触れておかなければなりません。
以前から、攻撃力付与の上記カード2種や最後っ屁の《ダークドレアム》との相性を買われて、しばしば採用の見られるカードだった《はやてのリング》ですが、今回《プラズママウス》や同じくパワーカードである《ゲルダ》を獲得した事でよりシナジーが強固になるため、新生【アグロアリーナ】では必須級のカードに成り上がると予想しています。
これらの要素により、新しくなった【アグロアリーナ】が新環境ではまず先陣を切って暴れるのではないでしょうか。
《閃光烈火拳》のためにシコシコシコシコテンション回すより堅実で強い気がしてきませんか?
2.《サイコロン》(参考評価点:9点/10点満点中)
今拡張、単体で最も環境に影響を与えそうなのがこのカードですね。ビジュアルがキモくてダブルピースがウザいので減点してあります。
ミネアというリーダーの凡そのゲームプランにマッチしていて、尚且つ小型ユニットの横並びと中型ユニットの単体攻勢どちらにも対応できる強さがあります。更に自身が3/3というボディを持っていることから、除去カードであるにも関わらず大きなテンポスイングを起こせる可能性すら秘めているのが恐ろしい所。
カードをプレイするタイミングと攻撃するタイミングに区別がないドラクエライバルズというゲームでは、このタイプのダメージ手段の汎用性は見た目を遥かに超えて高いと思います。
この《サイコロン》を獲得した事でミネアのコントロール性能が大きく向上した事は事実ですが、予想される環境を考えるとデッキの構築はとても難しいですね。
第3弾で登場して以降、やりたい放題やっているコントロールデッキの天敵【魔法陣ゼシカ】は新環境でも健在ですし、【烈火拳アリーナ】等の新たなコントロールキラーも台頭してきそうな気配があるため、このゲームは最早コントロール性能が高ければ勝てるというゲームではないのです。従来の【ドラゴンミネア】ではこれらのデッキについていけるかどうか、疑問が残ります。
恐らくはミネアもワンショットキルか、それに準ずるフィニッシュ手段を携える必要が出てくるでしょう。
《つむじ風》ではやや力不足か。
追加された3枚のヒーローカードの1つ《勇者ソロ》によってパーチをサーツする能力が高まっているため、《シルバーデビル》に《皇帝のタロット》や《力のタロット》を付与するタイプのワンショットキルも現実味を帯びてきているかもしれません。
3.《デビルアーマー》 (参考評価点:8点/10点満点中)
新カードが発表されて以降、プレイヤー達の議論の的になっている問題児カードがいくつかありますが、その中でもこのカードは流石に強いですね。
第一弾で登場し、今まで根強く使われてきたカード《アトラス》は、ここでお役御免となってしまいそうです。資産に余裕のない方は700個の石ころに変換しましょう。
手札に《雷鳴の剣》が無い場合バニラユニットと同等の性能になってしまうという点では《ボーンファイター》等と似通っていますが、コンボが決まった際のテンポスイングはそれとは比べ物にならない程大きく、ボード上での脅威とバーストダメージの脅威を同時に作れるため、それだけでゲームを破壊するポテンシャルを持っています。
悲しいのはこの《デビルアーマー》が採用される【アグロテリー】というデッキが、その性質上環境トップには登り詰めにくいという所でしょうか。
必殺技カードと、それに伴ってテンションの重要性が増加する事から、天敵である《デスタムーア》が今にも増して使用される事は容易に想像できますし、《くさったしたい》《カミュ》以上のコストパフォーマンスを持つ《マタンゴ》というカードも追加されました。
低コストユニットを並べるウィニー的なゲーム展開をする以上、新カード《シーゴーレム》等のにおうだちユニットを突破する方法も課題として付きまとってきます。
しかしそれでも、【アグロテリー】が環境の速度を定義するデッキの1つとなる事は間違いないと思いますし、《デビルアーマー》はその切り札として活躍してくれるのではないかと考えています。
4.《天使の眼差し》(参考評価点:8点/10点満点中)
ククールが獲得した汎用サーチ特技。
《エビルマスター》があらゆるデッキに採用されていることからも、特定のカードをサーチしてこれる状況を作るという事がカードゲームにおいてどれ程有用かは分かってもらえると思います。
《エビルマスター》と比べてこちらは構築単位でのテコ入れが必要ですが、逆に言えば構築次第で《オルゴ・デミーラ》を始めとするあらゆるユニットを狙う事が出来ますし、どんな状況でも腐る事が無いのも魅力です。ククールはデッキ内のユニットを絞りやすいため、再現性も高いでしょう。
単純なコストパフォーマンスを比べてもこの《天使の眼差し》に軍配が上がります。
課題はミネア等と同様に、ククールというご主人様自身がどのようにして環境に適応していくかになりますね。
《ふしぎなタンバリン》によって殺傷力を高めるタイプの【ドラゴンククール】か、それでも遅いようであれば【反転ククール】にガッツリ振り切る事になるかもしれません。
いずれにせよ、この《天使の眼差し》はほぼ全てのククールに採用され、その土台を固める存在になる事と思います。
その柔軟性と、今後ククールの低コスト帯に何某かのキーカードが新登場した場合に真っ先に注目されるカードでもあるという将来性を評価して、高めの点数を付けました。
5.《トンブレロ》 (参考評価点:7点/10点満点中)
豚です。
特に意図したわけではないのですが、信じろ!で紹介した5種のカードの内4種がスーパーレアになってしまいました。
旧環境の頂点の一角として君臨していたトルネコというリーダーですが、新環境に適応するためにはやや速度を上げる必要があるのではないかと思います。
どちらかと言うと《たたかいのドラム》ナーフ前の【アグロトルネコ】に近い形でしょうか。あくまでイメージですが。
《トンブレロ》はその【アグロトルネコ】のデッキパワーを大きく押し上げ得るカードです。特にゼシカやミネア等のヒーローは序中盤の縦の推進力に弱く、場合によってはゲームエンド級の火力を出す事も可能です。
ただし、「味方ヒーローがいる場合」という条件の微妙な難しさには注意しなければなりません。ヒーローカードをしっかり設置しつつ、《トンブレロ》着地前にきちんとボードを形成していなければならない訳です。
2コストユニットで主力となるのが《あおだけ童子》や《アロードッグ》であるトルネコというリーダーは、他リーダーと比べてもテンションスキルの重要性が高いですし、手札の枠が1つ減る事も相まって理想的な動きをすることは見かけ以上に難しいと思います。
評価点7点と、ここで挙げているカードの中で低めなのはその部分を考慮してという事になります。
1.《スキルチャージ》(参考評価点:2点/10点満点中)
現在の【魔法陣ゼシカ】という繊細なデッキにおいて、カードを1枚消費し、尚且つテンションスキル1回分のテンションを消費し、結果盤面で何も起こさないこのカードは実戦レベルには達しないと思います。
ヒーローカードとの噛み合いも良くないように見えますね。
現在特にプレイヤー達の注目を集めている《スライム呼び》と組み合わせてのワンショットキルも、踏まなければならない手順が多すぎる印象が拭えません。
具体的には、《スキルチャージ》の使用→《スライム呼び》の使用→《暴走魔法陣》の使用。
当然メラ系特技の確保もこれと並行して行わなければなりませんし、この3種のカードが全て単体では何もしないのも問題です。
以前環境を席巻した【OTKゼシカ】の《やまびこのさとり》や《クロックチャージ》もこれと似たコンボパーツでしたが、流石に《スキルチャージ》《スライム呼び》と比べると汎用性の高いカードです。
以上の理由からワンショットキル系統のゼシカは、少なくともひとまずは頭角を現す事はないと予想しています。
そんなまどろっこしい事をしなくても、ゼシカは今拡張でも屈指の強力ユニット《ラリホービートル》と《メイジももんじゃ》を受け取っているため、【魔法陣ゼシカ】にそれらを組み込むだけで充分環境に居座れる事でしょう。
この《スキルチャージ》自体は、ワンショットキルに使用する以外にも様々なカードと組み合わせられる面白いカードなので、個人的には期待していますが。
2.《古武道のツメ》(参考評価点:4点/10点満点中)
こちらも随分使いにくい武器だという第一印象ですね。
新必殺技《心頭滅却》の登場により、【烈火拳アリーナ】が注目を集めています。
この【烈火拳アリーナ】、どこかの環境、どこかのタイミングで使用した経験のある人は分かると思うんですが、相手のプレッシャーに耐えるために特技(=ダメージ)を適切に切らなければならないので、普通にプレイしてると《閃光烈火拳》だけで25点削れることは殆ど無いんですよね。
その足りない点数を武器で削るため、あるいは攻撃時の効果で武術カードを大量に確保して《閃光烈火拳》の火力を上げるため、という意味でこのカードの採用は理に適ってはいますし、まあ1枚くらいは採用されるのかもなあと僕も思います。
ただ、当然の事ですが、武器というのはライフを犠牲にする代わりにテンポアドバンテージやカードアドバンテージを得るカードです。
それが5/3/2ではテンポすら取れない。ただリーダーの体力をゴリゴリ消費してせこせこ武術カードを拾い集めるだけになってしまう未来が見えます。
プレッシャーの少ないコントロール系統のデッキばかりが流行した場合はいざ知らず、僕はこの《古武道のツメ》を優雅に装備できる程のぬるま湯環境になるとは思えません。
カードを使って爪を装備するのは仮面ライダータイガっぽくて好きなんですが。
3.《ホークブリザード》(参考評価点:3点/10点満点中)
誰に対して強いんですかね。
対アグロではテンションを充分に回してコスト軽減をすることが出来ないため強く使えませんし、小型ユニットが多数並んでいる状況も多いため効果自体も有効に働きにくい。
逆にワンショットキル系統のデッキを含むコントロールに対しては、このような不確定な除去力よりもスタッツを優先してライフプッシュを早めた方が確実に強いのではないでしょうか。
また、総じて言える事ですが、この除去は「死亡時」に発動する効果であるため、基本的にタイミングの選択権を相手に渡すことになります。
そう考えると、この効果の汎用性は見た目の何倍も低く、コストとタイムラグに見合った働きをしてくれる場面は非常に少ないと思います。
ズタボロに言ってしまっていますが、敢えて更に言えばこの《ホークブリザード》が仕える事になりそうな【おうえんピサロ】というご主人様にも問題があります。
このデッキ、高バリュー高ステータスのユニットを横に並べる事ができ、純粋なミッドレンジ環境においては輝けるのですが、各種アグロデッキに対しては比較的脆く、バーストダメージを持たないため対コントロールでゲームを決め切る力も充分ではありません。
新レジェンド《魔女グレイツェル》もそれ単体を見ると非常に強いカードですが、これらの弱点を補えるカードではありませんね。
予想される新環境のデッキ分布を考えると、【おうえんピサロ】は誰に勝つのか良く分からないデッキになってしまっていると思います。
ただし、環境によっては力を発揮するカードを複数枚獲得しているので、何か一つボタンの掛け違えがあったりすると逆にトップに踊り出る可能性もありますね。
大まかな構図としては各種アグロデッキVS各種ワンショットキルデッキという形になる気がしますが、頭数においても単純な相性においてもややアグロデッキ側の勢力が上回りそうには思えますね。
【OTKゼシカ】【烈火拳アリーナ】【OTKミネア】等が現段階で後者に属するデッキになるとは思いますが、これらワンショットキル系統のデッキは勝ち筋を自ら限定する分その周りの採用カードの選定が難しく、デッキ開発に時間がかかるという特徴があります。
そのため、やはり環境初期は押され気味になるのではないかと考えています。
現状、この中で再現性が高く、対アグロを含むコントロール性能にも恵まれていると感じるのは【OTKミネア】ですね。3種の中で環境に食い込む可能性が最も高いのはこのデッキかな、と。
《スキルチャージ》からのコンボを採用しないオーソドックスな【魔法陣ゼシカ】も大別するとこの位置でしょうか。アグロに対しても他のOTKデッキに対してもある程度勝率が取れるのが強みであり、今拡張でも順当に強化されているため何かしら手が加えられない限り引き続き活躍が見られるでしょう。
逆にアグロデッキ側の候補は中々多いですね。
【アグロテリー】【アグロアリーナ】【アグロ(ミッドレンジ)トルネコ】、ワンランク落ちて【氷塊ゼシカ】【アグロゼシカ】【アグロピサロ】辺り。
前述の通り、単純なデッキパワーで言うと【アグロテリー】と【アグロアリーナ】がやや抜けていると思います。
この2種に続くデッキはどれになるでしょうか。
実際にこれらのデッキがのし上がってきた場合、新環境初期でまず安定択となるのはアグロ対面で強いアグロデッキという事になります。
上記6種の中で最も対アグロ性能が高そうなのは【氷塊ゼシカ】ですかね。このデッキは氷塊カードを多く採用する事で、環境に蔓延りそうなミネアの《サイコロン》に対して耐性を付けることが出来る点もポイントが高いです。
旧環境の【ドラゴンミネア】に対しては《バルンバ》の影響もあって思うように勝率が伸びませんでしたが、ミネア側がOTKパーツに枠を割くようであれば相性差がつくことも考えられます。
という事で、アグロ勢力側の注目株は【アグロテリー】【アグロアリーナ】【氷塊ゼシカ】としておきましょう。
この構図に対して、例えば「OTK各種には勝てないけどアグロデッキには勝てる」というようなコントロールデッキ勢力が存在すれば、じゃんけんのような環境になるわけですが、現状だと難しいですかね。
可能性があるとすれば【ドラゴンククール】か。
ただこのデッキは、旧環境においても純粋なコントロールとして活躍していたわけではないですし、メキメキと力を付けてきた各種アグロデッキに対して安定した勝率を出せるわけでもないので、ただただOTKデッキに対する分の悪さが浮き彫りになってしまうだけのような気がします。
同じ理由で【スライムアリーナ】も新環境においては苦戦を強いられるでしょうね。どちらかと言うと【床アリーナ】の方が立ち位置があったりするんでしょうか。
等々、色々と考えるとこの位置で最も可能性があるのは結局【コントロールミネア】かもしれませんが。
その他勢力としても多数デッキが存在しそうです。この辺は全部丸めて期待枠に突っ込んでおこうかな。
特に運営からプッシュされている【冒険者トルネコ】や【おうえんピサロ】が初めて環境で日の目を見る事になるのかどうか。
つー事で、最後にいつもの予想tier表だけはっつけて終わりにします。
・tier1
1位:【アグロアリーナ】
2位:【OTKミネア】
3位:【魔法陣ゼシカ】
4位:【アグロテリー】
5位:【氷塊ゼシカ】
・tier2
6位:【アグロ(ミッドレンジ)トルネコ】
7位:【反転ククール】
8位:【アグロピサロ】
9位:【床アリーナ】
10位:【烈火拳アリーナ】
11位:【ドラゴンククール】
・tier3
12位:【コントロール(ドラゴン)ミネア】
13位:【OTKゼシカ】
14位:【おうえんランプピサロ】
15位:【アグロゼシカ】
16位:【スライムアリーナ】
・期待枠
・【おうえんゼシカ】
・【冒険者トルネコ】
・【最強バベルボブルテリー】
如何でしたか。
今拡張、良く分からないカードが多すぎて良く分からなかったので勢いで書きました。
カードゲームはやっぱり速攻デッキが強くないと、キモイデッキがキモイ動きをやりたい放題になってしまうので個人的にはちゃんとアグロ各種が強いといいなあと。
そういう意味ではこの予想は願望も入っているかもしれない。
僕自身は今月はHearthstoneの方に力を入れなくてはいけないので、本格的に触り始めるのは12月になります。
12月の勇者杯ラダーは、HSのポイントが足りてプレイオフに出ることになった場合は微妙ですが、万一足りなかったら走ると思います。
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ではこの辺で。あけましておめでとうございました。
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