ふびらいの伝記

デジタルカードゲームの攻略ブログ。現在はドラゴンクエストライバルズがメインです。

【ドラクエライバルズ】事前カード評価 第7弾『光と闇の異聞録』~前編~

 
ドラゴンクエストライバルズ第7弾『光と闇の異聞録』に収録されるカードが全て発表されました。
 
今回は先行闘技場がありませんので、全プレイヤーが、カードの大まかな使用感すら分からないままに新環境の海原へ乗り出すことになります。
あくまで個人的にはですが、先行闘技場が無い方が事前評価を真に純粋な事前評価として行えるため、そういう意味で今回は非常に楽しみです。
 
全カードやりますので、前置きも程々にして早速行きましょう。
今回は前編として、テリー、ゼシカ、アリーナ、ククール、トルネコの計55種を点数付きで評価していきます。
 
注意、伝達事項をいくつか。
前回から新カード100種前後を全て評価する形式で行っていますが、全種となるとどうしても、比較的どうでもいいカードや『皆そういう評価になるよね』というカードが混じって記事が冗長化してしまうきらいがあります。
そこで、今回は見所をハッキリさせるために『僕の評価は世間とは違うぜ!』というカードに『★』印をつける事を試験的にやってみました。
もちろん、全て読んでもらえるのが一番嬉しくはある訳ですが、時間の無い方や、粗探しにしか興味がない方は参考にしてもらえればと思います。
 
もう一つ。
今回の事前評価は、基本的には『グランプリルール』を基準として展開していきます。
マスターズルールや闘技場ルールの視点からも評価して欲しい、という声も頂いていますが、時間の都合上次回以降に回させてください。
 
 
  



 
 
 

 
 
 

テリー

 

レジェンドレア

 
 
《ギュメイ将軍》
 
f:id:WhoBlie19:20190517182338p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
弱い理由がありません。
環境やデッキの勝ち方にも依るため、手放しで全てのデッキに入るようなカードでこそないものの、特定のデッキでは強力なフィニッシャーとして採用されると思います。
まず、類似効果を持った《ドラゴンガイア》よりもコストの面で格段に使いやすいですし、彼のカードの弱点でもあった《紅蓮の火球》や《ロトの血を引く者》のダメージをも無効化できるため、自軍ユニットを守る上でより確実性が持てます。
加えて、テリーというリーダーはどうしても自分のHPを犠牲にして盤面を取っていく状況が多くなるため、ゼシカやククールのバーストダメージによるカウンターを防ぐ上でも効果的です。
 
前に寄せ切ったアグロデッキでは5というコストはやや重いですが、それでも十分採用に足るレベルのパワーを持っていると思いますね。
 
 
 
 
 
《ムドー》 
 
f:id:WhoBlie19:20190517225928p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
カード単体としては間違いなく強いものの、重いコストに対して攻撃力が低すぎるため、従来のアグレッシブなテリーデッキには投入しにくいのが難点となります。
魔王系に染めるようなコントロールタイプのデッキと運命を共にする事となるでしょう。
 
効果は《マミー》や《ラリホービートル》を想像してもらえると分かりやすいかもしれません。
デッキの3枚目に《夢と現実の再会》(0コストで石化を解除する)を置くので、最大で3ターン、相手が何らかの形でドローを進めても2ターン程度は実質的なラリホー状態とする事を見込めます。
《マミー》等と違って盤面から完全に退かすためその点でも優秀です。
 
【魔王テリー】というデッキの立ち位置次第で使用率が極端に変わりそうなので評価点を1落としています。
 
 
 
 
 
 
 
 

スーパーレア

 
 
《ナイトリッチ》
 
f:id:WhoBlie19:20190517232630p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
最後の最後にシレっと追加されましたが。
こちらも【レックステリー】等に入る事はないため、沈む可能性もある【魔王テリー】という船と心中の形にはなるものの、このカードの場合は【魔王テリー】を組む理由の1つになるため最高点を付けました。
 
《太陽のタロット》《痛み分けの杖》と言った優秀なAOE特技と比べ、ユニットである分汎用性が高く、更に決まった時に軽いテンポスイングが起こせる点が魅力です。
もちろん、全体2点では特に中盤以降の盤面に対して単体で対応できないので、ダメージ補助手段を含めて【魔王テリー】の構築はかなり難しくなってくると思います。
 
 
 
 
 
《ヘルビースト》
 
f:id:WhoBlie19:20190518001152p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
テリーを魔王系に寄せる理由となるカードその2です。4ターン目に4/6におう立ちが着地した際の「どうしようもなさ」は《ゴンズ》で経験済みの方も多いでしょう。
 
今回のテリーさん。
このカードや上の《ナイトリッチ》、更に後述の《ニセたいこう》等、【魔王テリー】に組み込めるものとして明らかに強いカードは獲得しています。
しかし【魔王テリー】というデッキがどんな勝ち方をするデッキなのか、カードプールを眺めていてもイマイチ見えてこないのは課題と言えそうですね。
毎ゲーム盤面を握り切って押し切れる程の推進力は無さそうですし、強力で確実なフィニッシュ手段を持ち合わせているわけでも、大きなズルを起こせるわけでもありません。
基本的にはバリューゲームを仕掛ける形になりそうですが、ドラクエライバルズはただただバリューゲームを仕掛けているだけで勝てるゲームでないのは皆さんもご存知の通り。
 
カードとしてはどう見ても強いという事で5点としましたが、【魔王テリー】がこの課題をクリアできなかった場合、今弾のテリー自体が大コケする可能性も無いとは言えません。
 
 
 
 
 
《いなずまのけん》
 
f:id:WhoBlie19:20190518002744p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
中途半端ですね。
アグロデッキの場合、7コストで8点のリーチにしかならないというのは物足りなさが目立ってしまいます。
特に前環境で使用されていた【レックステリー】においてはあの《雷鳴の剣》ですら採用されない傾向にあった訳ですから、この《いなずまのけん》を採用する枠は存在しないでしょう。
 
逆に上記【魔王テリー】を始めとする遅いデッキでは、7ターン目の全体2点ダメージは迫力に欠ける感が否めず、また終盤における武器での盤面処理はライフや火力の面で非効率的と言わざるを得ません。
 
デザインが滅茶苦茶カッコ良くて使用欲をそそる武器ではあるんですが、闘技場専用カードになってしまうと予想しています。
 
 
 
 
 
 
 
 

レア

 
 
《力への渇望》
 
f:id:WhoBlie19:20190518004135p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
2枚ドローの内片方が不確定ながらサーチである事を考えれば、2コストで行なう行動としては十分と言えます。
ただ、2枚ドローに至る条件『HPが15以下なら』が非常にシビアなので、汎用性に欠け使われる事は無さそうに思えますね。
 
魔王サーチの必要性がある場合、盤面をごまかす事が出来る《まおうのたまご》の方が遥かに優秀です。
 
 
 
 
 
《ミラクルブレイド》
 
f:id:WhoBlie19:20190518004741p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
現状で採用できるデッキが見当たらないため1点としています。
攻撃回数を稼げる+テンションの消費が痛手とならない+単体除去を活かせる、という意味では【奇跡テリー】等で使うカードなのかもしれません。
が、ただでさえ環境クラスの位置に浮上した事例が無い上に、《剣の手入れ》《からくりしょうぐん》がグランプリ落ちしてしまう【奇跡テリー】がデッキとして成り立つかどうか、非常に懐疑的です。
 
うまく回復を活かせない限りはコストパフォーマンスも良いとは言えず、使用されるビジョンの見えないカードになっています。
 
 
 
 
 
★《ウパソルジャー》
 
f:id:WhoBlie19:20190518005921p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
弱いですね。
同様の効果を持つ《おおありくい》が比較対象に上がりますが、1/1/3というスタッツはこれ以上ない程強いのに対して、3/1/5というスタッツは逆にこれ以上ない程弱いです。この間に雲まで届く程の高い壁が存在します。

旧環境の【絶好調テリー】に採用されていた絶好調持ちユニットは全て単体であっても充分な場持ちと火力を持っていますが、《ウパソルジャー》はその基準に到達できていないため、採用される事はないと予想しています。
《ブラッドレディ》《シーゴーレム》が存在する激戦区、3コスト帯に飛び込んでしまったのが運の尽きです。
 
 
 
 
 
 
 
 

ノーマル

 
 
《ニセたいこう》
 
f:id:WhoBlie19:20190518010833p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
良いカードですね。簡易版《バルンバ》のような性能を持っていて、各種魔王系カードとの相性も良いです。

出たターンに仕事の大半を成し遂げる《ムドー》のような例外もありますが、魔王系ユニットは基本、重コストながら着地ターンに盤面に触れられないのが一つの弱点になります。これは第1弾の《りゅうおう》《ゾーマ》時代から不変の性質ですね。 
この《ニセたいこう》はその弱点を緩和してくれるため、魔王デッキにおいて非常に貴重な存在となる気がします。
無視される公算の高い《邪神官ハーゴン》等との相性も良いです。
 
【魔王テリー】、個人的には期待しているんですが、どうなりましょうか。
ここまで強いカードを複数獲得しながら花を咲かせられなかったとしたら、かなりガックリ来てしまいそうですが……。
 
 
 
 
 
《じごくのやいば》
 
f:id:WhoBlie19:20190518011838p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
こちらは魔王系シナジーの中では使いにくそうな印象を受ける武器です。
まずは3/2/2武器の弱さですが、これは《はじゃのつるぎ》というカードが召喚時の1点を持ち合わせていなかったらと考えると分かりやすいでしょう。
 
効果の方も、手札更にはデッキにある魔王も全てコストを下げるため大胆ではありますが、本来魔王系ユニットは1ターンに複数体展開する事がない分、コスト軽減の恩恵を受けにくいという特徴があります。
仮に1度や2度、魔王を軽くなったMPで召喚出来たとしても、その分の得は、序盤に3/2/2という弱い武器を使用した損で帳消しになってしまう程度です。
 
今回のテリーのカード、強いか弱いかで極端に分かれる評価となっていますが、 《じごくのやいば》は弱い方、使われない方に分類されると考えています。
 
 
 
 
 
《しんくうは》
 
f:id:WhoBlie19:20190518013149p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
『縦1列』系の《ギガスラッシュ》《ギガブレイク》はどの環境においても多少なり使われてきたカードですが、テリーの場合『横一列』となると途端に有用性が激減してしまいます。テンションスキルの脅威から、ユニットをブロックする形で配置する場面が極めて少ないためです。
 
このカードの場合も同様で、3枚目以降の弱い《かえん斬り》程度の役割しか持てないように思えますね。
その《かえん斬り》すらご主人様の【奇跡テリー】が環境に現れない影響で姿を見せなくなってしまっていますので、この《しんくうは》はそれに輪をかける形となりそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 

ゼシカ

 

レジェンドレア

 
 
キャプテン・クロウ
 
f:id:WhoBlie19:20190518103243p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
ポテンシャルはトップクラスに高いと思います。コンボの起動に際してコストが5というのは十分許容範囲ですし、トルネコの《おどるほうせき》と違い3/4+おうえんと地味なステータスも持っています。そもそもカードを引く行為の価値がトルネコとゼシカでは大きく違いますが。
ただ、とは言っても、グランプリルールで即活躍するまでには土壌が整っていない事も事実です。
 
1つ目の課題は回す特技の質。
今回のグランプリルール導入で、0コスト特技の代表格である《ヒャド》と《凍てつく大地》のセット、そして《早詠みの杖》がスタン落ちしてしまいました。
《ラリホー》や新カードの《ピオラ》等相性の良いカードはまだ幾つかあるものの、デッキを回しながら盤面を取るという、《キャプテン・クロウ》を使う上で理想となる動きは、現状のカードプールでは出来そうにありません。
 
2つ目はデッキを回した先の着地点ですね。
上述の通り軽コスト特技を回しているだけで盤面を取れるような状況は作れそうにないため、特技を使用する事自体に意味を見出さなければなりません。
旧環境の【タバサゼシカ】にも採用されている《やつざきアニマル》や《魔犬レオパルド》辺りがその候補ですが、これに続くカードは今の所見当たりません。《みならいあくま》等のスタン落ちが痛手となるか。
 
強力なカードですが、これらの課題をクリアしなければ環境入りは難しく、またどんなデッキにも入るカードではないという事で、評価点を1つ落としました。
効果もイラストもとても好きなカードなので活躍を期待したいです。
 
 
 
 
 
★《魔性の道化師ドルマゲス》
 
f:id:WhoBlie19:20190518103055p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
ワンショットキルをする為のカードとして実装されたのだと思いますが、現状では10ターン目まで待つ価値がある程に強力で確実な手段は存在しないと思います。
また、開発側はゼシカというリーダーにバースト特技を与える事に対して非常に慎重になっています。それを考えると、今後その類の現実的なワンショットキルが成立する可能性は低いという予想が立てられる訳です。
 
そもそも現在のゼシカは、《ロトの血を引く者》を使用する関係上、1ターンで10点~15点程度のダメージであれば簡単に出せてしまいます。
《魔性の道化師ドルマゲス》を使用する場合、ドロー、魔法陣などの準備期間を経なければならず、その間相手の攻撃も凌ぎ続けなければならないと考えると、将来に渡っても使用する意義が出てくるようには思えません。
2点にしようか迷いましたが、結局忘れられる可能性も充分にあると考えて最低点を付けました。
 
 
 
 
 
 
 
 

スーパーレア

 
 
《ビッグモアイ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518105255p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
今回のゼシカの新カードの中で、最も分かりやすい強さを持ったカードではあります。《アントン》をそうポンポンと出されてはたまったもんじゃありません。
ただ、仕える事になる【魔王ゼシカ】は、何がしたいのか良く分からないデッキになってしまっている気がします。
 
デッキの軸に据えられるような職業カードの魔王は獲得していませんし、他の魔王シナジー系カードも個性派揃いでこそあるものの、実用性に関してはやや首を傾げざるを得ないラインナップです。
という事で、結果としては使われないカードになってしまいそうです。《シーゴーレム》がどれ程とつけむにゃあカードかという事を改めて思い知りますね。
 
 
 
 
 
《神速メラガイアー》
 
f:id:WhoBlie19:20190518110625p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
シナジー発動の際は4MPで8点の除去特技となりますので、決してコストパフォーマンスは悪くありませんが、顔に打てない重特技を採用するゼシカデッキというのが想像できません。
構築には採用されないと思いますが、ゼシカの特技は《プチマージ》等の存在があるため何かしらの意味は持ってきそうでもありますかね。
 
 
 
 
 
《邪悪な祈り》
 
f:id:WhoBlie19:20190518111355p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
こちらは少しだけ可能性を感じる特技となっています。シナジー発動前提で考えれば単体で悪くないドロー特技です。
しかし、【タバサゼシカ】等ドローを必要とする一般的なデッキに投入するには、魔王を手札に抱えるというハードルが高いため難しいようにも思えますね。
逆に重コスト魔王を複数枚投入するようなデッキを組んだ場合、手札が重くなりがちなためドローの意義が薄くなってしまいます。
 
実質《魔性の道化師ドルマゲス》デッキ専用のようなカードですが、前述の通り《魔性の道化師ドルマゲス》自体がファンデッキの域を超える事はないと予想しているためこの評価となりました。
 
 
 
 
 
 
 
 

レア

 
 
《ピオラ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518112018p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
《クロックチャージ》と異なり実質的なコスト軽減が0となっているため、MPを貯蓄する性能だけで考えると実用的とは言えません。
やはり《キャプテン・クロウ》との組み合わせを推奨されているのでしょう。
 
その相性も《早詠みの杖》程ではなく、《キャプテン・クロウ》を使用するデッキの救世主となれる程ではなさそうに思います。
可能性を残すため評価点は2としましたが、今すぐにどうというカードではないと考えています。
 
 
 
 
 
《メドローア》
 
f:id:WhoBlie19:20190518113615p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
本質的には《イオナズン》ですので、使われる事はないと予想しています。
ドラクエライバルズ、一部のカードの死亡時効果が強力すぎる分イメージが強いですが、実は死亡時に効果を発動するユニットの種類はそれ程多くないため、それを対策する《メドローア》が必要となる場面は想定よりも少ない気がします。
せめて4点出せれば《オルゴ・デミーラ》を処理できますが、これではダメージ補助が必要になるため使いにくさも目立ちます。
 
また、現状これを採用するタイプのコントロール系ゼシカが台頭しそうにないのも問題ですね。
 
 
 
 
 
《テンプテーション》
 
f:id:WhoBlie19:20190518114651p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
とても面白いカードですが、【魔王ゼシカ】【ドルマゲスゼシカ】といったデッキ自体がそもそも砂上の楼閣のようなデッキである事や、このカード自体も構築に採用するには状況を限定しすぎるため、評価点は低く設定しました。
死亡時の効果を持つユニットを盗むなどの使用法がパッと思いつきますが、効果的に使うにはぶつける相手も同時に盤面にいる状況でなければならず、やはり安定した活躍は見込めません。
 
《プチマージ》等のランダム特技獲得手段から入手した場合にはドラマメイカーになる可能性を含んでいます。その意味では非常に楽しみなカードです。
 
 
 
 
 
 
 
 

ノーマル

 
 
《アイスコンドル》
 
f:id:WhoBlie19:20190518115938p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
良いんですよ。良いんです。氷塊シナジーの起動要員としてはこの上ないユニットが現れてくれました。
しかし、肝心の氷塊シナジーの方がスタン落ちの影響で随分寂しい状況になってしまっているんですよね。《吹雪の魔女》《バズズ》等の中盤を支えていたユニットは落ちますし、何より【氷塊ゼシカ】を組む理由の1つとなっていた《ヒャド》もその姿を消しました。
同じくスタン落ちする《凍てつく大地》の代用のような立ち位置だとは思いますが、あのカードと違いユニットなので《キャプテン・クロウ》や《やつざきアニマル》等の恩恵も受けられません。
 
とまあ、幾つかの理由で非常に惜しいカードとなっていますが、もちろん今後追加される氷塊関連のカード次第では頻繁に見かけるカードになることも考えられます。
 
 
 
 
 
《まどうし》
 
f:id:WhoBlie19:20190518121419p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
2/1/4のステータスは現環境で強いとは言いにくいですし、特技ダメージ+の効果に期待して投入する場合は、出たターンに発動できない不確実性からやはり強いとは言えません。
強いデッキタイプである事が保証されている現在の【ミッドレンジゼシカ】等とも特に相性が良いわけではありませんね。
 
仮に特技ダメージを活かせるデッキが現れたとしても、優先されるのは《まじゅつし》の方だと思われます。
 
 
 
 
 
《あくまのめだま》
 
f:id:WhoBlie19:20190518121855p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
テリーの《ニセたいこう》と似たような効果を持っていますが、あのカードとの間にはやはり噛み合いの面で大きな開きがあります。
『コストの重い魔王系ユニットの弱点は出たターンに盤面に触れられない事である』という話をしましたが、《ニセたいこう》がそれをごまかせる能力を所持しているのに対し、この《あくまのめだま》は全く解決できていません。
 
対等なのはステータスだけ。このカードが使用される事はないでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 

アリーナ

 

レジェンドレア

 
 
《ブライ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518125651p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
単体でゲームを壊すようなタイプのレジェンドカードではありませんが、総合的な性能で言えば今拡張屈指のユニットであると言えます。
 
『特技ダメージ+ついた、少し強めの《たけやりへい》』という程度の認識であれば改める必要があるでしょう。
効果の対象としてリーダーを選択できるため、登場時に2点ダメージを与える2コストユニットとして使用する事が可能である点が大きな差異になります。
また、アリーナが冒険者シナジーを利用する際にはこの類の低コスト冒険者は非常に重宝する事になります。
新しいフィニッシャーとして注目を浴びている新カードの《はやぶさのツメ》との組み合わせも強力です。
 
その汎用性の高さとシナジー、コンボの多さから、今後アリーナには必ず投入されるカードになると考えています。
 
 
 
 
 
《神官クリフト》
 
f:id:WhoBlie19:20190518131735p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
スタンダードパックに収録されていた冒険者は多く、その全てが今回スタン落ちしてしまった中、《アンルシア》とこの《クリフト》の2種は即リメイクされる事になりました。
《ブライ》と同様にどこで使用しても強力な効果と軽量冒険者という点から、見かける事が多くなりそうなレジェンドユニットです。
 
スタッツが基準値をギリギリ守っている事で、単純な盤面の取り合いのような展開においても効果を含めて有用に働きます。
また、遅延性能が高く、幾つかの手段で使い回す事も可能であるため、アグロ~ミッドレンジデッキ、各種コンボデッキ問わず、全てのアリーナデッキに採用を検討できる性能です。
 
今回のアリーナは良いですね。特にレジェンドカード2種は『特定のデッキがダメなら使われない』という事が無くいくらでも応用が利くため、全リーダーの中でもトップクラスに嬉しい拡張になったのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 

スーパーレア

 
 
《特訓の成果》
 
f:id:WhoBlie19:20190518133108p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
滅茶苦茶個性的で面白いカードがやってきました。
《レックス》や《はやぶさのツメ》と組み合わせる事によってデッキコンセプトとして据えるに十分な爆発力を出せそうですが、クリアしなければならない課題も多いため評価点は低めに設定しています。
 
1つは想定するフィニッシュターンの遅さ。
この《特訓の成果》は複数回使用する事を考えて作られているので、十分な火力を出せるのは終盤に近くなります。そうなると《はやぶさのツメ》というフィニッシャーがにおう立ちやウォールに対して不確実な点が浮き彫りとなってしまうようにも思えます。
 
2つ目はデッキに埋めたこのカードを引き込む必要性と、使用する際のコスト消費ですね。
《コトブキーノ》というデザイナーズコンボ搭載のユニットも存在しますが、お世辞にもコストパフォーマンスが良いとは言えず、《特訓の成果》自体も埋めれば埋める程コストが上がっていく仕様の為、フィニッシュとしてはやや非効率的な感が否めません。
 
実用クラスにするのは難しいカードですが、一度くらいは《はやぶさのツメ》と組み合わせて大ダメージを叩き出してみたいですね。期待は割と大きいです。
 
 
 
 
 
★《イエティ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518134422p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
【アグロアリーナ】のメインウェポンとして使用できそうなカードです。
《モーモン》を始め、《おばけキャンドル》《ゴースト》といった優秀な1コストユニットがスタン落ちした事で、各リーダーは序盤の動きに頭を悩ませる事が予想されます。
しかしアリーナはその中にあって、《スマイルロック》《かくとうパンサー》《はりせんモグラ》《スライムスカウト》と贅沢な選択肢を持っているのです。
《イエティ》採用の【アグロアリーナ】はその優位性を最大限活かせる上、《マッドプラント》や上記《はやぶさのツメ》コンボ等チューニング性能も高いため、環境に適応して生き残っていけそうな雰囲気を醸し出しています。
 
【アグロアリーナ】とこの《イエティ》は、僕の注目株の一つであると覚えておいてください。
 
 
 
 
 
《コトブキーノ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518135548p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
《閃光烈火拳》を失った現在のアリーナにとって、ステータスの良くないこの《コトブキーノ》を用いてまでサーチしたい特技はそう多くありません。
また、多くの魔王シナジーと異なり、冒険者シナジーの発動条件は『場にいる』事であるため達成ハードルが高く、達成できないと平均を大きく下回ってしまうこのカードはやや使いにくいと言えると思います。
 
恐らく開発側が使用させたいのは上述の通り《特訓の成果》と《はやぶさのツメ》絡みだとは思いますが、汎用性の低いカード+汎用性の低いカード+汎用性の低いカードで成立するコンボが強かった試しがないので、現状では望みが薄いと見ています。
 
 
 
 
 
 
 
 

レア

 
 
★《ストロングアニマル》
 
f:id:WhoBlie19:20190518141423p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
冒険者コンボが決まった時の強さには目を見張るものがある、要するに最大値の高いカードではありますが、採用されるデッキは存外限られてくるのではないかと思っています。
例えば2ターン目に展開した《ブライ》を3ターン目に回収する動きや、3ターン目の《ゲルダ》を次ターンに回収しつつ展開しなおす動きが決まればゲーム中でも屈指のビッグターンを作れます。
しかし、ミッドレンジ系のデッキにおいて冒険者以外への効果の発動は基本的にデメリットです。起動が任意ではないという点がここで足を引っ張ります。
 
強力な組み合わせとなる冒険者も《ブライ》《ゲルダ》《神官クリフト》と決して多いとは言えないため、安定したパフォーマンスを期待する事は出来ないのではないかと予測しています。
《神官クリフト》を使い回す事による遅延性能は高いため、それを必要とするデッキ程度の採用に留まるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
《ベストスマイル》
 
f:id:WhoBlie19:20190518142310p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
使い道が全く分かりません。
大量ドローの可能性を秘めているため《ラーミア》等がパッと思い浮かびますが、このカードは手札を使い切ってこそ効果を発揮するため、サイクルカードがデッキの根幹となる【ラーミアアリーナ】とは全く相性が良くありません。
逆に手札を使い切る【アグロアリーナ】においては、使用するのにテンションを含め実質6コスト掛かるというのが災いし、結局活かせそうにありません。
 
 
 
 
 
★《はやぶさのツメ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518142608p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中]
 
これまでのカードを評価する上でも散々名前を使用した、今回のアリーナの問題児カードです。評価が割れるカードでもあると思いますが、僕は弱い寄りの評価としました。
冒険者が場にいる状況でなければ《キラーピアス》以下のコストパフォーマンスであり、ダメージを出す上でも《ちからの指輪》や《ブライ》が無ければ不十分という、2つの面で自分の足によって立てない赤ちゃんのような性能になってしまっています。
 
5弾環境の【アグロアリーナ】も《閃光烈火拳》周りの引きの噛み合いが重要なデッキでしたが、あのデッキは《古武道のツメ》が単体で強い上にデッキサイクルを後押ししていたからこそ成立していた訳で、それが望めないこの《はやぶさのツメ》はフィニッシュ手段として据えるには不十分であると言わざるを得ません。
 
 
 
 
 
 
 
 

ノーマル

 
 
★《ひしょうけん》
 
f:id:WhoBlie19:20190518144131p:plain:w230:h290
 
参考評価点:5点/5点満点中
 
非常に期待しているカードです。
1MPで3点~4点出せれば十分テンポが取れますし、それが安定して出来るようであれば新生アリーナの強力な武器となり得ます。思い切って評価点は5としました。
 
新カード《イエティ》と組み合わせて有効に使いながら打点を出すのが理想的な動きです。場合によっては《稽古相手》等の採用も検討に足るかもしれません。
《リカントマムル》等、武術カードを供給する上で最低限の汎用性を持っているカードも獲得しています。
強いんじゃないでしょうかね。うん。
 
 
 
 
 
《リカントマムル》
 
f:id:WhoBlie19:20190518144651p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
こちらも悪くないカードだと思っています。
ステータスは低いものの、獲得したパワーカード《イエティ》や《ひしょうけん》を使う上ではとても相性の良いカードであるため、【アグロアリーナ】への採用は十分考えられます。
 
《ロトの血を引く者》や《レックス》+《さんぞくのサーベル》が多数存在する環境になった場合、1という体力の低さは致命的なので厳しそうです。
その場合は【アグロアリーナ】自体が難しくなってくる可能性があります。
 
 
 
 
 
《冒険の準備》
 
f:id:WhoBlie19:20190518145833p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
優秀な冒険者を2種獲得し、ゲームプランそのものとなる武器も持っているアリーナにとって、このサーチは決して悪い特技ではありません。
ただ、既に万能サーチカード《プオーン》や、今回共通に配られた《プテラノドン》がいずれも使いやすく、それらを押しのけて入る事は現状では考えにくいため評価点を低くしました。
 
《はやぶさのツメ》との相性は良いものの、この武器を使うためにはそれまで歯を食いしばって盤面を制圧しなければならないため、この特技は悠長過ぎる思われます。
 
 
 
 
 
 
 
 

ククール

 

レジェンドレア

 
 
《ヤンガス》
 
f:id:WhoBlie19:20190518151000p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
単体としては間違いなく弱くない上に面白いカードでもあるんですが、やはり出て来るユニットがランダムの為ゲームプランに組み込みにくい事と、必ずしもメリットと言えない効果が足を引っ張って、1軍メンバーからは外れてしまいそうに思えます。
まず、新環境のククールは《ふっかつの杖》まで何とか繋げるというコンセプトの【ロトククール】が主力になると考えています。
スタン落ちでパワーの落ちるククールにとって《ふっかつの杖》は最後の砦ですから、ここまで繋げられればどうにかなる、という状況を作っておきたい。
 
そう考えた際に墓地を汚す《ヤンガス》の効果は邪魔になりかねませんし、そもそも毎ターン強いユニットを着地させるのが理想なので《ヤンガス》の効果を活かせる場面は多くありません。
個人的にはとても好きなカードなのでどこかに就職できる事を望んでいますが、しばらくは見かけない予感がします。
 
 
 
 
 
《マルチェロ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518151934p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
《ニードルラッシュ》等の強力な除去を持っている今のククールにとって、怖いのは中型ユニットの複数体による攻勢です。
それを撃墜、あるいは抑制できる《マルチェロ》の加入は非常に大きいと考えています。
 
一定のケアこそ効くものの、リーダーにもダメージが入る上、《グランドクロス》と違いにおうだちを持っている点から完全に腐る場面はそれ程多くないと予想しています。
におう立ちを持っていなかったら1点だったかもしれません。それくらいこの効果は大きいです。
 
 
 
 
 
 
 
 

スーパーレア

 
 
《バギマ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518152933p:plain:h290:w230
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
効果とコストは優秀であるものの、ククールにおいて冒険者シナジーを発動させることの難しさが足かせになっています。
 
《ヤンガス》《フォズ大神官》《チャモロ》等優秀な人材こそいるものの、冒険者に寄せる事のメリットは殆ど存在しないと言って良い状況ですので、この《バギマ》もククールの元来優秀な除去特技の中に埋もれてしまう形になりそうです。
 
 
 
 
 
★《ベビーニュート》
 
f:id:WhoBlie19:20190518153358p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
うーん……いやあ、弱いと思うんですけどね。《リトルライバーン》にも《どんぐりベビー》にもなれない感じ。
まず回復対象がユニットに限定されている点。これが何よりも大きいです。
活かすためには、ククール側がある程度以上盤面を取っておく必要がある。しかし中盤までのズルの一つである《天使の守り》をスタン落ちで失うなど、少々向かい風が大きすぎます。
 
また、《リトルライバーン》と比べてダメージが1点になっている事、コストが1上がっている事も見た目以上に大きいと思っています。
仮に1点が4回くらい飛んできても割と痒いですし、反転コンボが《ベホイミ》のスタン落ちで弱体化したため複数枚カードを引いても活かしきれるかが不透明です。
当然ドローを進める上では《どんぐりベビー》の方が何倍も優秀なのは言うまでもありません。
 
以上の点から、過大評価されていると感じるカード筆頭としておきます。
 
 
 
 
 
《デビルマスタッシュ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518160223p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
におう立ちを持っていないというのが非常に辛い。類似効果を持つ《ウドラー》もにおう立ちが無ければ使いやすさは半減どころの騒ぎではありません。
復活する対象となる冒険者も、特段バリューの高いものが見当たらないため、構築レベルのカードにはならないと予想しています。
 
 
 
 
 
 
 
 

レア

 
  
《シャイニングボウ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518161323p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
使用する事に対してテンポ的デメリットが殆ど無い点は評価できます。
最低限ドローカードになるというのが非常に強力で、使用するのが序盤であればあるほど価値が高い仕様でありながら、終盤引いて来ても腐る可能性が低いという特徴を持っています。
ただ、《ベビーニュート》の項で触れたのと同様の理由で、ユニットを回復した際に飛ばす1点に関しては期待し過ぎない方が良いかと思います。
 
相性が良く、やや期待が持てるのは《ほねコウモリ》の存在ですね。出したターンに効果を起動できる上、ステータスが高いため盤面を取って効果の起動回数を増やす事にも貢献してくれます。
 
 
 
 
 
《ブラックマンティス》
 
f:id:WhoBlie19:20190518162120p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
間違いなく性能は高いです。
アグロ相手の遅延性能は2コストユニットとしてはトップクラスではないでしょうか。
 
評価点が伸び悩んでいるのは、『ではどのデッキに入るのか』と言われると考えこんでしまう点を考慮してですね。
軽量除去特技に優秀なカードが多いため、このレベルのユニットを入れるスペースがあるかは怪しい所です。
 
 
 
 
 
《友愛の心》
 
f:id:WhoBlie19:20190518165926p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
こちらも同様の理由で評価は低いです。
同様の効果を持つピサロの《魔王の眼光》というカードは初期から存在していましたが、ピサロの除去力の低さ、刺しやすい《オルゴ・デミーラ》の存在などという背景があってもなお使われませんでした。
 
ククールであれば尚更枠を割く必要性のあるカードではないと思われます。
 
 
 
 
 
 
 
 

ノーマル

 
 
《アモールの雨》
 
f:id:WhoBlie19:20190518170520p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
《ベビーニュート》の評価がそもそも低いため、付随するこのカードの評価も必然的に低くなってきます。
カードを1枚使用して行う効果ではないと思いますね。
 
このように単体で何もしないカードを投入する程《ベビーニュート》に魅力を感じないという言い方が正しいかもしれません。
組み合わせ前提のカードでありながら、上手く決まっても1点を2,3回ペチペチと飛ばして少しドローを進める程度なので、《リトルライバーン》の盤面を取り返す力に到底及びませんし、リーダー回復で発動しない点からも安定感が皆無です。
 
 
 
 
 
《はくあいの杖》
 
f:id:WhoBlie19:20190518171151p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
こちらも同様です。言う事は似通ってしまいますが。
これらの戦術は《ほねコウモリ》の例外を除き、全て自軍ユニットが最低1ターン残る事を想定しているんですよね。
ククールのユニットはステータスの良いものが多いとはいえ、やや甘いと感じます。
 
 
 
 
 
《パールスライム》
 
f:id:WhoBlie19:20190518171419p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
【冒険者ククール】というデッキが今回空振りの気配を漂わせているため評価点を落としていますが、そのシナジーの中ではかなりマシなカードかと思います。
 
ただ、対象となる《ヤンガス》や《フォズ大神官》は除去優先度が高いため、3ターン目周辺には使用できるタイミングが無さそうです。
結局どこで使うの? と言われると困ってしまう気がしますね。
 
 
 
 
 
 
 
 

トルネコ

 

レジェンドレア

 
 
《ネネ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518172152p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
カード自体は結構高く評価していますが、恐らくはあまり見かけないカードになってしまうと予想しています。
使用するデッキがないためです。
 
【冒険者トルネコ】には採用されると思いますが、このデッキはそもそもゲームが泥沼化した際にそれを打ち砕くだけのパワーを持っておらず、《てっきゅうまじん》がどれだけ強く使えるかという部分に頼る不安定なデッキになっています。
新環境、生き残る可能性を持つトルネコのデッキと言えば【ロトトルネコ】や【エイトトルネコ】がありますが、前者は縦の突破力を高めたいためステータスの低い《ネネ》は噛み合いが悪く、後者で用いる場合は流石に《しあわせのたね》の被るリスクが大きくなってきます。
 
と考えるとこのカードが非常に惜しいラインを彷徨っていることが分かるのではないかと思います。
【冒険者トルネコ】は好きなデッキなので、形になるといいなとは願っていますが……どうなるでしょうか。
 
 
 
 
 
《ロクサーヌ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518173001p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
こちらも【冒険者トルネコ】には確定クラス、それ以外では当落線上という立ち位置のカードですが、【ロトトルネコ】への採用が十分考えられるため《ネネ》よりは評価が高いです。
 
レジェンド確定の《金のカードパック》によるランダムリソースはプレイヤーの想定よりも強いと考えています。
それが高評価の理由にはなっている訳ですが、問題はやはりご主人様のトルネコ自体が新環境でどうか、という所でしょうね。
におう立ちや全体除去分野にパワーカードが多種追加されているため、従来の盤面展開をバカ正直に推し進める形はやや厳しそうです。
ライフプッシュを強めていくか、《超しあわせの杖》等で決定的な盤面を作る事に照準を合わせていくか。 
《ロクサーヌ》の場所なのに気付いたらトルネコ自身について書き始めてしまったので終わりにします。
 
 
 
 
 
 
 
 

スーパーレア

 
 
《獣魔将ガルレイ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518173856p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
アリーナやククールのカードを評価する際、『冒険者が場にいればという条件設定は難しい』という旨の話をしましたが、トルネコの場合は比較的その条件設定が楽になってきます。
以前から冒険者デッキをプッシュされているためシナジーが豊富である点、タネを利用して冒険者ユニットを守る事が可能である点、《サンディ》を最もうまく使うことが出来るリーダーである点、が理由です。
 
更にこの《獣魔将ガルレイ》の場合、最低限冒険者が絡まなかった場合でも1コストユニットの処理程度の仕事はこなせるため、その意味でも汎用性が高く使いやすいと言えるでしょう。
 
新生【冒険者トルネコ】が実現するとすれば《豪商のそろばん》《てっきゅうまじん》の爆発力はそのままに、この《獣魔将ガルレイ》等も駆使して真正面から盤面を取って殴り勝つデッキと相成りそうです。
 
 
 
 
 
★《ジェリーマン》
 
f:id:WhoBlie19:20190518174509p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
弱いと思っています。理由は主に2つです。
まずは盤面に召喚するトークンがランダムである事から、安定して効果を発揮するためには構築をガッツリ寄せる必要がある点。
トルネコはユニットの数を絞って成り立つようなリーダーではないため、死亡時効果などの効果持ちに寄せようと思えば、必然的に単体性能の低いカードも多少入ってきてしまうでしょう。
 
次に本体のステータスが低いため、構築を寄せた割には平均的に得られる恩恵が少ない点です。
例えば死亡時効果持ちの《ファントムシャドウ》のトークンを召喚できたとします。もちろん6/4/5の隣に2/2+2/4のにおう立ちが立つわけですから、十分に強力な動きです。
しかし、《ジェリーマン》を前提に組んだ構築としては、やや迫力不足であると言わざるを得ないのではないでしょうか。無論《ファントムシャドウ》は恐らくアタリの部類ですので、実際にはもっと弱い動きも出てきてしまう筈です。
 
面白い効果を持ったカードではありますが、コスト6という絶妙に使い辛い数値から、実戦レベルには至らないというのが僕の予想です。
 
 
 
 
 
《ちからのそろばん》
 
f:id:WhoBlie19:20190518175700p:plain:w230:h290
 
参考評価点:4点/5点満点中
 
【ロトトルネコ】の話題を幾度か挙げましたが、《ちからのそろばん》がどれだけ踏ん張れるかがそのままこのデッキの生死に繋がってくると僕は考えています。
第6弾で《ブラバニクイーン》を手に入れてやや火力の上がった【ロトトルネコ】ですが、まだ決定力不足は否めず、更に《あらくれ呼び》のスタン落ちも相まってゲームに勝ち切る力の獲得が急務でした。
そこに登場したこのカードは、単体で最大10点のリーチとなり、2ターン目以降は各種強化手段を組み合わせる事で火力UPも狙える待望のフィニッシャーになっています。
 
盤面を取るのに適した武器ではない、というのが弱点で、あくまでこのカードが輝くのはフィニッシュ時となります。
いかにしてこのカードに繋げるか。【ロトトルネコ】の生きる道はあるのかどうかに注目が集まります。
 
 
 
 
 
 
 
 

レア

 
 
《へんげのステッキ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518180532p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
使い道が分かりません。3コスト支払う以上、仮に3コスト分敵ユニットを弱体化させてもテンポを取れる可能性は極めて低いと思います。
『宝箱があるからカードプールに存在する事に意味がある!』なんて言葉も、もうすっかりゼシカの専売特許になってしまったような気がしますね。
 
 
 
 
 
《分裂のツボ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518181024p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
まあ、僕の想像を絶する使い方がある可能性は否定できないんですが。
単純に考えても、最大の使い方をするためには10ターン目まで待たなければならないという点がネックになります。必殺技である点から実質6MP程度のコストを支払うことになるため、余程うまい使い方をしなければ『カードを1枚コピーする』以上の効力を発揮できません。
 
本来1枚しかないレジェンドカードをコピーできる上に1ターンに2度使えるため、通常の発想に収まらないような、イカレた発想が必要になってくるカードかと思います。僕はまともなので上手に使うのは無理です。
 
 
 
 
 
《とうぞくのツボ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518181806p:plain:w230:h290
 
参考評価点:2点/5点満点中
 
《てっきゅうまじん》や《豪商のそろばん》等、冒険者を多数引き込む事が意味を持つようなカードとの噛み合いは良いと言えます。
それを考慮して最低点を付ける事をためらったのですが、やはりそれにしてもシナジー量が少なすぎる。
有用な軽量冒険者を更に数枚増やし、《てっきゅうまじん》やそれに準ずるカードも増やすくらいやってもらわないとこのドローを活かすことが出来る場面は来ないのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
 

ノーマル

 
 
《さつじんえい》
 
f:id:WhoBlie19:20190518182126p:plain:w230:h290
 
参考評価点:3点/5点満点中
 
可もなく不可もない程度の1コストユニットです。
しかし体力1という数字がこれ程心許なく思えるとは。《モーモン》って何だったんだほんとに。合成獣か何かなのか。
 
 
 
 
 
《スタミナのたね》
 
f:id:WhoBlie19:20190518182917p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
まず2コスト2/2バフの時点で性能としては悪くありません。
ただ、就職先がトルネコのためデッキのスロットに強化特技を入れる必要性がないという点がマイナスポイントになっています。
 
また、くっついている回復効果もやや芸術点が低いですね。
バフ→トレード→回復という手順を踏むのが理想なのですが、これではバフか回復のどちらか一方はうまく使えない状況になる事が多く、勿体ない形になっています。
と、言う事で使われる事はないと予想しています。
 
 
 
 
 
《おばけねずみ》
 
f:id:WhoBlie19:20190518183451p:plain:w230:h290
 
参考評価点:1点/5点満点中
 
盤面展開のオーソリティーたるトルネコならではの効果ではありますが、本体のステータス、プレッシャー共に中途半端で、構築レベルには至らないと言わざるを得ないでしょう。 
 
3コストは他に優秀なユニットが多く、効果の起動もターン終了時のため、進化などのコンボとの相性もあまりよくありません。
闘技場専用カードの気配がしますね。
 
 
 
 
 
 
 
 

終わり

 
 
ここで前編は終了です。如何でしたか。
僕は後書きを書く気力がありません。
 
 
皆さんの予想と比べてどうだったか、意見・感想お待ちしてます。
コメント欄か、僕のTwitterの方までお願いします。
 
ここまでお読みいただきありがとうございました。ミネア、ピサロ、共通のカード群については後編で評価しています。
お疲れでない方はこのままどうぞ。
www.whoblie19.com
 
 
では、この辺で。
 
 
 
© 2017-2019 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
© SUGIYAMA KOBO